履歴書への退職理由の書き方

履歴書には退職理由は「一身上の都合」と書きましょう。具体的な理由は、面接の際に詳しく伝えましょう。
転職の面接で伝える退職理由
キャリアアップを志望の際の退職理由
キャリアアップを望んで転職をしている人は、ポジティブな理由が多いため、伝えやすいでしょう。ただし、あくまでも前職の不平や不満は避け、前職では達成し得なかったことをその企業でできる、ということをしっかりと伝えると良いでしょう。
介護が必要となったために退職した場合
こちらも、決してネガティブなものではなく理解されやすい退職理由です。しかし、新しく入社する会社にとって、仕事の上で支障が出たり、またすぐ退職するようなことになるという不安要素を残さないよう、今後は仕事に専念できる旨、または仕事に支障がない旨をしっかりと伝えましょう。
介護の内容や病名、兄弟の協力なども伝えられる限りは細かく伝えると良いでしょう。
前職の人間関係が理由の退職
こちらはややネガティブな理由ですね。ただし、人間関係は人生でとても重要です。自分は改善のために出来る限りの努力をしたものの改善さなかった旨、または異動などの何かしらの是正を促したこともしっかりと伝え、新しく入社しようとしている会社では一切そのような心配がないことも合わせてアピールしましょう。
介護のため辞めざるを得なかった方へ

休みたいときに休め、帰りは早く帰れる、そんなお仕事ばかりなら良いですが、実際はそうではありません。仕事をしている以上、プライベートよりも優先しなくてはならないことが出てきてしまうことも多くあります。もし大切な人との時間が限られた場合や、どうしても自分が介護をしなくてはならなくなった場合、時間は全員に平等にあるため、仕事を辞めるという選択肢も考えなくてはならないことが出てきます。
半永久的にというわけではなく、限られた期間のみいったん仕事を離れる必要が出てきた場合に、今までのキャリアを捨て、再度社会に出たときのリスクについて心配ですが、介護は決してマイナスな印象を与える理由ではありませんので、安心して再就職活動をしましょう。
面接で聞かれた際の退職理由の例文
・以前の会社では○○全般を任されており、△△という実績を残すことができました。さらに□□への発展をと考えて参りましたが、とつぜん理由もなく機械的な人事異動により、部署を外れることになりました。しかし、この業務に関してもっと高いものを目指してより深く関わりたいと思うようになり、前職よりもさらに○○の分野に秀でている御社にて、細部に渡ってかかわってみたいと思いました。
・家族が末期の病だったため、最期を看取るため、いったん退職しました。仕事は好きでしたが、思い切って辞めることで十分親孝行ができ、今は再度仕事に心底打ち込めるように気持ちを切り替えることができました。
・父が急に病になり、その際は突然のことだったので誰かが看病しなくてはならず、私が退職して看病をすることになりましたが、現在は状況が落ち着き、介護施設に入所することができ、そこには兄弟も訪問しやすい地域になりましたので、現在は問題ありません。
具体的に話すことで安心してもらえる
ざっくりした理由ではなく、より具体的に伝えるようにしましょう。
できれば、介護であれば病名や期間、家族の構成なども伝え、やむを得ず退職しなくてはならなかったということを理解してもらうことが大切です。
現在は仕事に支障をきたすことがないことも、理由とともに具体的に述べておくと良いでしょう。
キャリアアップを目指して転職活動をする方も、面接に来た会社では何ができて、それはその会社でしか実現できないことをしっかりと伝えましょう。
そのためにも、会社のリサーチをくまなくしておきましょう。
嘘っぽい、モチベーションが低い悪い理由
・親族の看病をすることになり、とりあえず退職をしました。
・介護が必要なため、残業や出張ができなくなったため、退職をしました。
・以前の職場では待遇が悪かったため、もっと良いところを探したいと思いました。
・前職は休みが少なかったため、休みの多いところを探しています。
・上司が嫌いで毎日が憂鬱になり、辞めました。
新しい一歩を踏み出しましょう

誰しもに平等に与えられている時間。その限れた時間をどう過ごすかを真剣に考えることは、自分の人生にとってとても大切なことと言えるでしょう。
「あの時退職しておけばよかった」「あの時退職せずに働いておけばよかった」どちらの後悔もしたくありませんね。突然のことであれば長い期間考えることはできませんが、自分の今後の人生や家族のあり方について考えた上で、プラスの心で未来が迎えられるよう、決断をしたいものです。
以上、いかがでしたでしょうか。悲しいこと、大変なことが続く中での決断、または逆に明るい決断であることもその先の未来のことや家族との思い出について考えながら人生を決められると良いですね。これからの日本がそのような家族に温かい社会になっていきますように。