平安時代の文化「国風文化」の特徴と魅力をご紹介します

平安時代に栄えた「国風文化」は、日本の自然や、人々の生活感情に合った、日本独自の文化です。現在にも伝わる、平安時代の文化と魅力をご紹介します。

目次

  1. 平安時代の文化の特徴・文化の特色
  2. 平安時代の文化・国風文化
  3. 平安時代の文化・仏教
  4. 平安時代の文学・本
  5. 平安時代の文化のまとめ

平安時代の文化の特徴・文化の特色

平安時代中期・894年、藤原道真の提案により約200年間続いた遣唐使が廃止されました。それにより、今までの唐をはじめとする大陸から伝来した文化ではなく、日本独自の「国風文化」がより栄えました。この国風文化の特徴は、日本の自然や生活感情に合った、優美で細やかな文化であることです。

平安時代の文化・国風文化

服装・装束

平安時代の文化・貴族の服装は、男性は束帯、女性は女房装束(十二単)です。

建築

寝殿造り

平安時代の文化・建築は「寝殿造」が有名です。寝殿造は、平安京に住む高位の貴族のお屋敷などに見られる様式です。寝殿造は、寝殿(正殿)、対屋(たいのや)、それを繋ぐ渡殿、釣殿、庭には太鼓橋のかかる池からなるそうです。

今までは、庭には唐風に梅の木が植えられることが多かったのですが、この頃から桜の木が植えられることが多くなったようです。

大和絵・絵巻物

平安時代の文化の代表の一つに、日本の風景や人物を描いた「大和絵」があります。
物語と絵を交互に見せる大和絵の「絵巻物」もあります。

かな文字

平安時代の文化で忘れてはならないのは「かな文字(ひらがな、カタカナ)」が広く使われるようになったことです。ひらがなは漢字の草書体に由来した文字で、カタカナは漢字の一部に由来し、訓読みの補助文字として使用されました。

平安時代の文化・仏教

天台宗

平安時代の文化・仏教の代表の一つ目は、最澄が比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)に開祖した「天台宗」です。

真言宗

平安時代の文化・仏教の代表の二つ目は、空海が高野山金剛峯寺(こうやさんこんごうぶじ)に開祖した「真言宗」です。

浄土信仰

平安時代・1052年は、末法思想(まっぽうしそう)の「釈迦(しゃか)がいなくなって2000年後、人々の信仰が薄れ、乱れた世の中になる。」という思想の、2000年後の時期にあたりました。そのため、人々は阿弥陀仏(あみだぶつ)にすがり、多くの阿弥陀堂を建てました。

平等院鳳凰堂

平安時代を代表する建築の一つ「平等院鳳凰堂」は、藤原頼道(ふじわらのよりみち)によって建立された阿弥陀堂です。現在の京都府宇治市にあります。

平等院

中尊寺金色堂

平安時代を代表する建築の一つ「中尊寺金色堂」は、奥州藤原氏・藤原清衡(ふじわらのきよひら)によって建立された阿弥陀堂です。現在の、岩手県西磐井郡平泉町にあります。

平安時代の文学・本

平安時代には、藤原氏が子女を天皇家に娘を入内させて外戚関係になる摂関政治を行いました。天皇に気に入られるため、娘に優れた女房を付けることに力を注いだことにより、紫式部や清少納言のような女流作家が生まれたのでしょう。

日本で最初の勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう)ができたのもこの頃です。

物語

源氏物語

作者は、紫式部(むらさきしきぶ)が通説です。
言わずと知れた「源氏物語」は、天皇の子として生まれ、才能にも容姿にも恵まれた主人公・光源氏と、数多の女性との恋を描く「本編」と呼ばれる編と、主に宇治を舞台にした編「宇治十帖(うじじゅうじょう)」から成り立っています。

現代語訳され、舞台、マンガなどの媒体で今も親しまれていますね。

落窪物語(おちくぼものがたり)

作者は不明(男性の下級貴族との説があるそうです。)です。
この物語は、継母や異母姉妹から辛い扱いを受けるが出自・教育ともに優れた姫が、一途に姫を思う貴族・右近の少将と結ばれて幸せになるという、日本版・シンデレラという雰囲気です。

いつの時代、どこの国でも、女性はこのような物語に憧れるものなのかもしれませんね。

詩歌

古今和歌集(こきんわかしゅう)

編纂者は、紀貫之(きのつらゆき)、紀友則(きのとものり)、凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)、壬生忠岑(みぶのただみね)らです。
醍醐天皇の命により編纂された、日本で最初の勅撰和歌集です。

和漢朗詠集(わかんろうえいしゅう)

編纂者は、藤原公任(ふじわらのきんとう)です。漢詩、漢文、和歌からなる詩文集です。
藤原道長の娘・藤原威子(ふじわらのいし/たけこ)の入内の折、贈り物の屏風に添える詩としてまとめられましたが、後に藤原公任の娘の結婚の際の引き出物として贈られたそうです。

日記・随筆

枕草子

作者は、清少納言です。
中宮・藤原定子(ふじわらのていし/さだこ)に女房として仕えた清少納言による随筆です。主にひらがなで書かれた和文は、平安時代の文化を代表する作品と言えるでしょう。

「枕草子」は、日本三大随筆の1つと称されています。
(日本三大随筆は「枕草子」ほか、鴨長明『方丈記』、吉田兼好『徒然草』です。)

更級日記(さらしなにっき)

作者は、菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)で本名は不明です。
「更級日記」は、作者が13歳~52歳頃の約40年間が綴られています。平安時代の文化の最盛期~少しずつ栄華が失われていく時代であったようです。

平安時代の文化のまとめ

いかがでしたか?
遣唐使の廃止からはじまった、日本独自の文化・国風文化は、今なお私たち日本人の心を魅了していると感じます。この素晴らしい文化を、末永く後世に伝えていきたいですね。

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