葬儀後にやらなければならない5つの手続き

お葬式が終わっても、残されたご家族にはたくさんのやらなければならない葬儀後の手続きがあります。葬儀後の手続きをしっかり行うことで、数十万円以上ものお金を手にできるという場合もあります。

目次

  1. お葬式が終わったら何をする?
  2. 【葬儀後の手続き①】まずは、市町村役場へ
  3. 【葬儀後の手続き②】年金事務所
  4. 【葬儀後の手続き③】生命保険会社
  5. 【葬儀後の手続き④】相続手続き
  6. 【葬儀後の手続き⑤】空き家の処分
  7. まとめ

お葬式が終わったら何をする?

お葬式が終わってからの手続きを知っている方は、意外と少ないと思います。
ここでは、葬儀後にやらなければならない5つの手続きについて紹介します。

【葬儀後の手続き①】まずは、市町村役場へ

葬儀後にまず行かなければならないのが、市町村役場です。
葬儀が終わった後、〈速やかに〉、〈14日以内〉、〈2年以内〉にやらなければならないことを説明していきます。

〈速やかに〉

市町村役場で、速やかにやらなければならないが2つあります。
まず、亡くなった方の「健康保険証を返却」しなければなりません。
もう1つは、亡くなった方が夫で、厚生年金・健康保険に加入していて、残された妻が扶養に入っていた場合は、「新たに国民年金・国民健康保険に加入」しなければなりません。

〈14日以内〉

世帯主の方が亡くなった場合は、14日以内に「世帯主変更届け」をしなければなりません。
また、「介護保険・医療などの手続き」も14日以内にしなければなりません。

〈2年以内〉

亡くなった方が国民健康保険に加入していた場合は、「葬祭費(1~7万円)の支給を申請」することができます。亡くなった方が健康保険に加入していた場合は、「埋葬費(一律5万円)の支給を申請」することができます。
これらの支給申請は2年以内に行わなければなりません。

速やかにやらなければならないもの以外は、もちろん死亡後速やかにやらなくても問題ありませんが、全ての手続きを同日に行ってしまった方が、市町村役場に行く手間が省けてよいでしょう。

【葬儀後の手続き②】年金事務所

保険・相続

葬儀後にやらなければならないことの2つ目は、年金関係です。

〈速やかに〉

年金事務所では、速やかに「厚生年金に関する手続き」を行わなければなりません。

〈10日以内〉

さらに、10日以内に、年金受給権者死亡届も行わなければなりません。
最近、テレビや新聞で“年金の不正受給”という言葉をよく目にすると思います。
例えば、40歳を過ぎたニートが自分の父親が亡くなったことを隠して、年金をもらい続けて生活していたという事件がありました。
年金受給権者死亡届を行わなければ、このような問題を起こしてしまうことになりかねませんので確実に行ってください。

〈2年以内〉

国民年金に加入していた場合は、死亡一時金として、保険料の納付期間に応じて、12万円から最大32万円まで受け取ることができます。
しかし、2年以内に死亡一時金の請求をしない限り受け取ることができませんので、注意してください。

〈5年以内〉

さらに、5年以内に、遺族基礎年金・遺族厚生年金の請求手続きも行わなければなりません。

【葬儀後の手続き③】生命保険会社

うっかり忘れてて損をする人が多い、生命保険金の支払い請求についてです。

〈3年以内〉
亡くなった方が生命保険契約者であった場合、死亡によって生命保険金を受け取る権利が発生します。
しかし、亡くなると自動的に生命保険金が支払われるわけではなく、3年以内に保険金を請求しなければなりません。
もし3年が経過してしまうと、保険金支払請求権は時効によって消滅してしまいますので、これも注意してください。

【葬儀後の手続き④】相続手続き

保険・相続

葬儀後の手続きの中で一番重要なのが、相続手続きです。
相続は、亡くなった方が遺言を遺していたか、遺していないかで手続内容が大きく異なってきます。

遺言がある場合

遺言には、通常、自分で作成する自筆証書遺言と、公証人役場に行って公証人の先生に作成してもらう公正証書遺言の2つがあります。

公正証書遺言の場合は、自動的に、遺言書に書かれたとおりに遺産が配分されます。そして、公正証書遺言であれば、遺言書を持って行けば銀行での口座変更手続き、法務局での不動産の名義変更をスムーズに行えます。

他方、自筆証書遺言の場合だと、遺言書を発見したら、すぐに家庭裁判所に行って、検認の申立てをしなければなりません。
検認とは、家庭裁判所の裁判官が、この遺言書が本当に亡くなった方が書いたものかどうか、他の人が偽造していないかどうかを確認する作業です。
この検認作業を経て初めて、遺言書に書かれたとおりに遺産が配分されます。また、銀行での口座変更手続きや法務局での不動産名義変更手続きは、公正証書遺言と異なり、検認を経なければすることができません。

遺言がない場合

遺言がない場合は、まず、相続財産を確定するところから始まります。亡くなった方が相続時に所有していたプラスの財産(土地、建物、預貯金等)とマイナスの財産(借金)を調査します。

次に、相続人を確定します。配偶者は必ず相続人になります。配偶者以外の人は、まず子がいれば、子が相続人になります(この場合の相続人は、配偶者と子)。子がいなければ、亡くなった方の父母などが相続人になります(配偶者と父母)。子も父母もいなければ、亡くなった方の兄弟姉妹が相続人になります(配偶者と兄弟姉妹)。

相続人たちは、相続時から3カ月以内に、①プラス財産もマイナス財産も受け継ぐという「承認」か、②プラス財産の範囲でマイナス財産を返済するという「限定承認」か、③プラス財産もマイナス財産も受け継がないという「相続放棄」のいずれかを選択します。

最後に、各相続人はどれくらい遺産を受け取ることにするかという相続分の確定があります。原則として、相続人全員で話し合うことになりますが、通常、話し合いでまとまらないため、家庭裁判所での遺産分割調停・遺産分割審判によって決定することになります。

【葬儀後の手続き⑤】空き家の処分

人が住まない住宅は早くに傷んでしまいます。
また、行政により「特定空き家」に認定されると、更地と同様の固定資産税(現在の税額の約6倍)を負担しなければならなくなります。

まずは、空き家を現状のまま維持する必要があります。それには定期的なメンテナンスが必要です。遠方にお住まいの場合や、高齢者施設に入所する場合は、空き家管理サービスを利用するなど、空き家を適切に管理できるようにしておくことが望ましいです。

最終的には、空き家を売却するか人に貸し出すのが一般的です。
不動産業者に仲介を依頼するとよいでしょう。

まとめ

人々

葬儀後はまず、市町村役場・年金事務所に行って手続きをおこなってください。
そして、順番としては次に相続手続きを行うことになります。

これらで葬儀後の手続きを終わりにしてしまう方が多いですが、
やはり気をつけたいのが生命保険金の支払い請求と、
そして、空き家をどうするかです。

葬儀後は大変なことばかりですが、このページをもとに、1つずつこなしていってください。

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