七五三と縄の不思議な関係について。七五三縄って何?

普通一般的に「七五三」というと、子どもの七五三参りを連想します。また、「七五三縄」という言葉も見かけます。これは「しめなわ」とよみ、つまり注連縄のことなのです。ここでは、「七五三」を「縄」特に「七五三縄」、そしてその他の「七五三」について紹介します。

目次

  1. はじめに 七五三の意味について
  2. 七五三参りについて
  3. 七五三縄について
  4. その他の七五三
  5. まとめ 七五三と縄の不思議な関係

はじめに 七五三の意味について

七五三

七五三について、広辞苑第六版を調べると4つの意味が紹介されています。

(1)祝儀に用いる数。一・三・五・七・九の奇数をめでたいとして、その中の三つを取ったもの。

(2)七・五・三の数に基づいて献酬をなし、本膳七菜、二の膳五菜、三の膳三菜を供えた、盛大な宴。折たく柴の記(中)「朝夕の膳―、昼の膳は五五三を供ず」

(3)男子は3歳と5歳、女子は3歳と7歳とに当たる年の11月15日に氏神に参詣する行事。七五三
(しめ)の祝い。[季]冬

(4)しめなわ
      
以上、広辞苑第六版「七五三(しちごさん)」より引用。

この中で、普通に七五三といえば(3)の意味だと思います。しかし、(4)には「しめなわ」と書いてあります。

この記事では、11月に神社にお参りする七五三と七五三縄について、それから、この広辞苑の項目には紹介されていない七五三について、初回します。

七五三参りについて

11月15日に氏神様の神社へお参りする七五三(しちごさん)は、英語で「Seven-Five-Three Festival」というそうです。

ここでは、この七五三について簡単に説明します。

七五三

七五三の意味

七五三は、子どもの成長の過程で、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に、特別な意味を与えて、お祝いする慣習です。

3歳、5歳、7歳には、次の様な意味があります。

3歳

男の子も女の子も、髪を伸ばし始めるという意味で「髪置(かみおき)」の儀式を行います。

5歳

男の子が男の衣服としての袴を着るという意味で「袴着(はかまぎ)」の儀式を行います。

7歳

女の子がそれまでしていた付帯(つけおび)をやめて、はじめて着物帯をつけるという意味で「帯解(おびとき)」の儀式を行います。

さらに

3歳には言葉を理解するようになる。5歳は知恵づく、7歳は乳歯が生え代わる、といった、発育上の節目としての捉え方もあります。

この時期には、病気にもなりやすいので、子どもの健やかな成長を氏神様にお祈りをする意味もあります。

七五三の由来

七五三の起源は室町時代といわれています。江戸時代に武家社会を中心に関東から全国へ広まり、明治時代に現在のような七五三参りの形が出来上がりました。

昔は、乳幼児の生存率が低く、3歳までに亡くなる子どもがたくさんいました。

そこで、3歳、5歳、7歳の成長の節目に、ここまで子どもが成長したという感謝の気持ちとこれからの健康的な正常を願う祈りの気持ちを表現するための儀式となったのです。

七五三はどこの神社にお参りすれば良いのか

元来は、氏神様をお祀りする神社へ行ってお参りしていました。氏神(うじがみ)というのは、一般的には住んでいる所の鎮守の神様です。

現在は、大きな神社へお参りして、ご祈祷していただく人と神主などの神職がいない近所の神社で大間入りする人がいます。

どちらでもかまわないのですが、七五三は子どもの健やかな成長のためにあるわけですから、大人中心の考えで、子どもを疲れさせないようにしてくださいね。
 
なお、七五三参りは、神社だけではなく、お寺でも受け付けてくれるところがあります。自らの信仰と、疲れが出ないよう行きやすさなども考えて、決めて下さい。

11月15日に集中することが多い、駐車場があるかどうか、ご祈祷していただく場合に予約が必要かご祈祷の費用(これを初穂料・玉串料などといいます)がいくらなのか、などを事前に確認しておくことが大切です。

七五三が11月15日である理由

江戸時代、第3代将軍徳川家光の子供徳松(後に第4代将軍綱吉となります)は体が弱かったです。

そこで、11月15日に健康祈願のお祈りをしたところ、徳松が元気に成長しました。

このことにあやかって11月15日が七五三参りの式日となった、と伝えられています。

その他、次の様な理由が言われています。

七五三を足すと15になるから15日である。

旧暦11月は氏神様への収穫を感謝する月で、満月の15日に収穫と子どもの健康をかねて感謝とお祈りをする。

また、旧暦の15日は鬼宿日(きしゅくにち)といって、嫁取り以外は何をしても大吉だから、15日がよい。

最近では、現実的に、11月15日以外に七五三参りをするケースも増えてきているようです。

七五三といえば千歳飴

千歳飴

千歳飴(ちとせあめ)は、江戸時代に、子どもの健やかな成長と長寿の願を込めて「長く伸びる」という意味で、めでたい色の紅白の飴を使って、長い棒飴を作ったのが最初だと言われています。

太くて長ければ良いというわけではありません。千歳飴は、直径15mm、長さ1m以内と基本的に定められているそうです。

千歳というのは、長い時間ですから、長寿を祈るという意味です。

この紅白の棒飴は、「松竹梅」「鶴亀」「寿」などがカラーで印刷された長い袋に入っています。

千歳飴は、七五三参りだけではなく、赤ちゃんのお宮参りにも登場します。

七五三縄について

七五三縄

七五三縄って何と読むの?

「七五三縄」と書いてなんと読むのでしょうか。答えは「しめなわ」と読みます。

「しめなわ」は「注連縄」と書くこともあります。

七五三縄は、神前または神事の場に、不浄なものが侵入しないように、侵入を禁ずる印として張る縄です。

一般の家庭では、新年に門や戸口に張ったり、神棚に張ったりします。

つまり、周囲のケガレを絶つ神聖な場所に張る縄なのです。

しめ縄を七五三縄と書くのはなぜ?

しめ縄の起源

しめ縄の起源は、神話の時代に遡ります。

昔、太陽の神である天照大神は、弟の須佐之雄命の行動に怒って岩戸に隠れてしまいました。

空が真っ暗になったので、人々は踊りを踊って天照大神の興味を引き、出てきてもらおうとしました。

天照大神が岩戸から出てくると、人々は岩戸を縄でしばって戻れないようにしました。その縄がしめ縄です。

注連縄の由来

しめ縄は、普通に日本語変換すると「注連縄」となります。

「注連」というのは、中国古来の風習です。

死んだ人が、家に入って来ないよう、入口に水で清めた縄を連ねて張ったのです。

入ってこないように守ると言う点が似ているので、「しめ縄」は「注連縄」になったと言われています。

七五三縄の由来

しめ縄を「七五三縄」とかくのはなぜでしょうか?いくつかの理由があるようです。

七,五,三には「陽」の数で、これによって、神域に悪い物つまり「陰」が入らないようにするため。

しめ縄には、藁でできた「〆の子(しめのこ)」が、横に張られた縄に3本、5本、7本と垂れ下がっている形のものがあり、それに由来する。

神社を建てるとき、柱に縄を3回、5回、7回巻くという、ほどけにくいがほどきやすい工法に由来する。

その他の七五三

「七五三」は語呂合わせ的に「なごみ」と読むことができます。「なごみ」は「和み」に通じます。

全国には「七五三」書いて「なごみ」と読む飲食店や社会福祉法人「七五三会(なごみかい)」などがあります。もちろん、「しちごさん」とよむお店もあります。

また、「七五三」を「しめ」と読む、日本人の名字があります。名字では「七五三木」さんという人もいます。これは「しめき」さんと読むことになります。

日本テレビのドラマ49などに出演して話題の「七五三掛龍也」という芸能人がいます。彼は栃木県の出身だとのことで、栃木県には「七五三掛」という名字が多いのでしょうか?

「七五三」は「しめ」ですから、読み方は、「しめかけ たつや」です。また、ネットで見かける七五三掛姫香と名乗るいう女性もいます。

次は地名を見てみましょう。

岐阜県の本巣市(もとすし)に「七五三」という地名があります。「しめ」と読み、郵便番号は501-0418です。Googleの航空写真で見ると、周囲にいくつかの神社やお寺のある普通の住宅街です。

まとめ 七五三と縄の不思議な関係

千歳飴

以上、見てきましたように、「七五三」は「しめ」なのですね。「しめ」は「占め」「〆」なのです。

「七五三でしめる縄」それが七五三縄(しめなわ)です。

そもそも、七、五、三は、めでたい奇数の代表とされてきたということでしょう。

こうして物の由来や関係をたどっていくと、文化への興味が増すだけではなく、なんと言っても興味深いではありませんか。

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