水引の結び方とその意味を解説。現代ではアクセサリーに?

水引は日本の冠婚葬祭では欠かすことの出来ない、世界に誇れる日本の伝統文化の一つです。日本人は水引の結び方に意味を見出し相手への想いをこめて、贈答品や金封のやり取りをしてきました。今も水引はさまざまな形に変化しながら、私たちの生活に浸透しています。多様化する水引の世界をご紹介します。

目次

  1. 水引の起源
  2. 基本的な水引の結び方とその意味
  3. 水引の結び方の変化から生まれた水引細工
  4. 水引という伝統工芸を現代に
  5. 現代アートとしての水引
  6. 水引を自分で作ってみませんか
  7. おわりに

水引の起源

水引の起源には諸説あります。一番古いものは飛鳥時代に小野妹子が隋から帰国する際、隋より賜った下賜品に紅白の麻紐が結ばれており、その後、宮廷への献上品を紅白の麻紐で結ぶようになったという説があります。初めは貴族からやがては庶民にひろまり、時を経て麻紐から紙縒りを水糊で固めた紙糸を、紅白金銀と染め分けたものが水引として使われるようになったと言われています。また古くから日本では結び目には魂が宿るという信仰があり、結び方に意味を見出していきました。このことも水引が日本に定着する一因となったとも言われています。

基本的な水引の結び方とその意味

水引にはさまざまな結び方とその結び方について込められた意味があります。
まずは3つの基本的な水引の結び方についてご紹介します。

蝶結び

結び目が解けてもを何度でも結びなおせることから、
何度でもあっても良いという意味があり、婚礼以外の祝い事の贈答用に使われます。

結び切り

結び目を解くことが出来ないことから、
繰り返したくはないという意味があり、結婚祝い、弔事、お見舞い用に使われます。

あわび結び(あわじ結び)

水引の基本となる結び方。
結び目を解くことが出来ないことは、意味合いとしては“結び切り”と同様ですが、
縁起物であるあわびの形に結び目が似ており、
しかも両方から紐を引くと更に固く結ばれることから、
末永いお付き合いをという意味合いもあります。
水引の色を使い分けることによって慶事、弔事と両方に使われます。

水引の結び方の変化から生まれた水引細工

水引結びは大正の頃まで平面的なものでしたが、
大正初期に金沢市の津田左右吉という職人が、結び方を工夫し水引を立体的に細工して、
鶴亀松竹梅などを創作したのが水引細工の始まりとされています。
その華やかな美しさから結納品や金封に飾られるようになり、
次第に一般的に知られるようになりました。

昭和になると水引細工はさまざまな結び方が開発・考案され、
石川県金沢市の加賀水引、長野県飯田市の飯田水引、愛媛県伊予市の伊予水引、福岡県博多市の博多水引、京都の京水引など、水引細工は伝統美術工芸品にまで発展を遂げ今に引き継がれています。

水引という伝統工芸を現代に

水引の今

現在も脈々と受け継がれている水引という文化。その伝統的な水引細工は今も人々に受け入れられています。結納品の水引の美しさに感動し、結婚式の後に何年も捨てられずにしまい込んでいる人も珍しくはないようです。地方によっては、そのような水引を羽子板に飾り付け直して水引羽子板を作り、結婚の記念として残すという習慣があります。また水引を額装して部屋を飾るという人もいます。これは水引細工の美しさもさることながら、そこに込められた親の子供への想いを感じる人が少なからず存在するということではないでしょうか。

水引の多様化

水引は現在、冠婚葬祭における伝統文化という枠を越えて、さまざまな分野へと浸透しています。例えば梅結びの水引を花と組み合わせた生け花のアレンジメント。生花の美しさに水引の持つ美しさを添えて、見る人の高い美意識を刺激しています。

またはギフトを飾るラッピングの装飾としての水引もあります。ある企業がお客様にギフトを贈る際、企業のかわいいキャラクターを水引細工で作り上げ、ギフトに結んで贈る。贈られた側は水引細工の可愛らしさに親近感を覚え、企業は末永いお付き合いを願う気持ちを贈ります。

さらに水引細工で作られた梅や桜などの花などの置物を、家の玄関などに毎月変えて飾りつけます。来客や家人までもがそれを目にすると、ふと日本の四季のうつろいを感じさせることができます。これも日本人独特のおもてなしの意識の表れではないでしょうか。


これ以外にも水引細工の特色や美を活かした小物類は沢山あります。たとえばパーティーなどで自分のワイングラスが分からなくならないように目印としてつけるグラスマーカー。玉結びや蝶結びを活かして作られたピアスやネックレス、指輪などのアクセサリー。はたまた本のしおりなど、その種類は数知れずです。

身の回りの水引細工を探してみると、新しい発見に出会えるかもしれません。

現代アートとしての水引

水引および水引細工を、工芸品ではなく現代アートだと感じさせるものは何でしょうか。それは現代の感覚でのモダンさ、ポップ感、作品の持つ人を惹き付けるパワー、今までにはなかった新しさかもしれません。現在、水引デザイナーという人たちが存在します。

現在、水引デザイナーという人たちが存在します。そういう職業の方々に共通する意識として“現代の生活の中に溶け込んだ水引のあるライフスタイル”という考え方があるようです。

いずれにせよ「これは水引の現代アートだ」と感じるのはそれを意味するものを発見した人が決めるものかもしれません。そして現代アートとしての水引もまた、異なる素材を結び、作品と使う人との間に大なり小なり感動というコミュニケーションを生み出しています。

水引を自分で作ってみませんか

水引はもともと手作りで作られています。和モダンな箸袋を作ってみたり、梅結びをもとにかわいい梅の花の小物を作ったり。贈り物や自分使いにと、想いを馳せて水引を作る時間は豊かなものです。水引の簡単な作り方の本や教室なども沢山あります。そこで新たな人との結びをつないで、ご自分の世界を広げていくのも楽しいものです。

おわりに

水引について色々とご紹介してきましたが、いかがでしたか?水引には日本人の相手を想う気持ちを形にするという素晴らしい意味が込められています。この美しい伝統文化がずっと後世にまで継承されていくことを願います。

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