運転での事故が心配な高齢者の方へおすすめ。【免許返納】と対処方法

2016年現在高齢者の運転事故は増加しており、免許返納という言葉が聞かれるようになりました。事故によって他人を巻き込み、殺人になる可能性があり加害者になる前に運転をやめようか考える人に今回は高齢者運転の現状と免許返納、その対処について送ります。

目次

  1. 高齢者の運転免許取得率の現状
  2. 免許返納できない理由とは?
  3. 高齢者が運転すると健康のためになる?
  4. 免許返納にまつわる悩み
  5. 高齢者運転のまとめ

高齢者の運転免許取得率の現状

平成27年の統計によると約1000万人の人が第二運転免許を取得しています。うち男性は約500万人、女性は約400万人が所持しているとされています。また定義(WHO)による高齢者(65歳以上)の免許所持数は約7万人とされており、面白いことに65歳以上で最も免許を所持しているのは80~84歳の26,103人となっています。

人々

約2万人の人すべてが運転しているわけでは無いものの、この統計からみても所持者の高齢化、高齢者になっても返納していない人の多さが分かるかと思います。

免許返納できない理由とは?

免許返納と言うは易し行うは難し。ライフスタイルによって高齢であって免許返納はいつかはしないといけないとわかっていても、どうしても返納することができず運転をしてしまう、またはせざるを得ない人も少なくないようです。たとえば地方に住んでおり、バスや電車といった公共機関が不十分であることや、高齢であるがためにそうした公共機関を使った移動が辛い、買い物などでどうしても車が必要といった生活のための運転や、ボケ予防や健康のバロメーターといった健康を意識した理由から運転をしている人、そして運転が好きといった趣味を目的とした運転など理由は多様にあります。客観的に見れば乗らない方が良いと思っても、運転する当人には理由があるため免許返納で悩む方も少なくありません。特にパートナーの免許返納で悩む方が少なくないように思います。

高齢者が運転すると健康のためになる?

運転できるから健康、目も見えてて集中力もある証拠と思っている高齢者は世に沢山います。運転を行うにあたり様々な機能を使っているように思えるからこそ運転できる=健康と思うのかもしれません。

人々

しかし運転ができることと健康は相違します。皆様ご存じのとおり加齢とともに身体は衰えます。反射機能、瞬発力といった危険回避に必要な機能の低下は、事実として受け止めておいてほしいと思います。そして高血圧や糖尿病といった生活習慣病をお持ちの方は、だれしも運転中に何らかのリスクがあることは意識してほしいと思います。

 もし高血圧の人が一定姿勢で座って緊張感のある状態になれば神経は過敏に働くと同時に必要以上に脳へ血流が行き血管への負担もかかります。糖尿病の人は程度の大小あっても神経障害生じており、非糖尿病高齢者より神経反射も遅く手足の感覚や動作も落ちています。これらを踏まえると運転が健康で快適な生活を実現するものに相反するものになりかねないのが分かるかと思います。それらによって発生するデメリットも知ったうえで本当に運転が必要か考えて、それを機に運転を続けるか免許返納の可否も考えてみてほしいと思います。

免許返納にまつわる悩み

色々言っても返納を先送りにする人は少なくありません。特に家族が心配していても運転を続けてしまうケースがあります。まだ大丈夫、健康のため、しっかりしているからといった理由で先延ばしにして、返納することで衰えを自覚せざるを得ない、プライドを傷つけられることを避けるために意固地になる人もいます。そうした時どうするか、例をもとに対処方法を書いていきたいと思います。

頑として運転免許や鍵を渡さない場合

認知症もなく、ボケもなく健康という場合では運転を絶対にやめない人が少なくないようです。説明しても無駄、無理やり鍵を取り上げようにも本人が隠している。そうした場合どうするか。こうした場合非常に揉めることは避けられないのが現状です。ではどうするか。できることなら運転は家族が買って出る習慣をつけるのも方法としてあります。一緒に買い物や受診に付き添うなど、出来る限り一緒に行動し運転しなければいけない生活環境を少しずつ変化させていきます。時間をかかりますがこうした方法も選択することができます。

認知症かも?と思った時の免許返納は可能?

離れて暮らしている親のもとに久しぶりに会いに行ったら、なんだかおかしい。部屋も汚い、本人との会話も辻褄が合わない。でも気のせいかも・・・といった離れて暮らす親の顔を常に見ていないけど認知症かもしれないといった場合で、車を所持している時も少なくないようです。本人には自覚がないため事故が心配ですね。そうした時やはり心配ながらも運転させてしまっている現状が少なくありません。認知症かもしれないから運転を止めろとも言えず、心配していることを言い続け、いよいよ認知症が酷くなったら酷ですが取り上げる方が多いようでした。

 また免許返納を家族がしたらどうかという相談も受けたことがありました。これは代理人によって免許返納手続きをすることになりますが、原則は本人でしか行うことができません。もし行う場合は本人に委任状への承諾サイン、代理人に任せる理由となる書類(病気を理由に自身で出来ない場合の医師からの診断書など)が必要になります。本人の合意なしに免許返納はできないということです。

本人が鍵を隠している

そろそろ運転を止めさせたいと思い、忠告しても聞かず運転を続け、しかも鍵を隠している。そうした時にどうするか。一つは医師に相談し助言してもらう方法が選択できます。かかりつけ医師がいる、在宅での介護サービスを使っておりケアマネージャーがいる場合などで、運転の悩みを打ち明け協力を仰いで本人からしぶしぶですが鍵を取り上げたという方法もあります。

高齢者運転のまとめ

ここまで高齢者運転の現状やトラブル回避のためにできることを書いてきました。ここでまとめとして気をつけたいことや、今後何ができるかをまとめたいと思います。

人々

①運転するには理由がある。その理由が何なのかを考える。対処できることは対処する。

②本人が運転=健康バロメーターと思っているならば、寛容に認めつつ注意しているという気持ちは日頃伝え続ける。そうすることで本人の中に自覚も芽生えやすい。

③事故になってからは遅いという注意喚起がされている資料、パンフレットなどを本人に渡してあげる、電話で注意喚起などしながら医師や身近な人とも相談し1人で何とかしようとしない。

 心配していても気持ちを伝える、行動に起こすといった日々の関わりが大事です。将来に備え実践してみてください。

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