天照大御神だけじゃない~日本神話に登場する華麗なる女神たち

日本の神話では八百万と呼ばれるほどたくさんの神が存在しています。山や海の神、家を守る神や安産の神。日本にはあらゆるところに神の存在があると言われています。そして天照大御神をはじめとする魅力的な女神たち、そんな神話の中で活躍する女神をご紹介していきます。

目次

  1. 主神が女神の日本の神話体系
  2. 日本神話の女神
  3. その他の日本神話の女神たち
  4. 日本神話の出典

主神が女神の日本の神話体系

日本国民の総氏神と言われる天照大御神を主神とする日本神話。世界中にも数多くの神話が存在していますが、女神が主神である神話は非常に珍しいそうです。この天照大御神を筆頭に、日本の神話にはたくさんの女神たちが登場してきます。今回は数名をご紹介しますが、皆さんがご存知の女神は出てくるでしょうか?

日本神話の女神

天照大御神(アマテラスオオミカミ)

日本神話の主神で皇室の祖神とされています。日本を作ったイザナギの子供で、イザナギが自ら生み出した神々の中で最も貴いとされる三貴子の中の一人です。岩戸に隠れてしまったおかげで、世界が闇に閉ざされてしまったという「天岩戸」のエピソードは有名ですね。
この美しい女神の誕生に喜んだイザナギが、「高天原(天界)を治めなさい」と命じたと「古事記」の中で言われています。

名前について

名前が表す通り太陽神であり、天照大神、天照大御神、天照皇大神など、書物や儀式、祀られている場所によって神名が違うようです。

伊邪那美(イザナミ)

夫婦神イザナギと共に国産み、神産みを行った女神ですが、火の神を産んだ時の火傷が元で亡くなってしまいます。後に自分に会いに黄泉の国までやってきたイザナギに、腐敗した自分の身体を見られたことに怒り、恐れて逃げ出すイザナギを追いかけるというエピソードも有名ですね。この後伊邪那美は黄泉の国を治め、黄泉津大神(よもつおおかみ)、道敷大神(ちしきのおおかみ)と呼ばれるようになったそうです。

名前について

伊邪は誘うの意。美は女性を表す語であると言われています。また黄泉津大神は、黄泉の国の主宰神の意。道敷大神は、黄泉比良坂(イザナギが黄泉の国と繋がっている道を大岩でふさいだ場所)でイザナギに追いついた神という意味なのだそうです。

天宇受賣命(アメノウズメ)

天照大御神が岩戸に隠れてしまったときに、その岩戸の前で踊り、天照大御神の気を引いたとされる女神です。このことからも芸能の神として今も信仰されています。後に猿田彦と結婚し猿女君と呼ばれるようになりますが、大和朝廷において儀式などの際に舞を奉納した猿女君の祖神だとも言われています。

名前について

古事記では天宇受賣命、日本書紀では天鈿女命と表記されています。名前については諸説あるようで定かではありませんが、宇受賣とはかんざしを意味し、神を宿す依代になったことから、神をその身におろす巫女のような意味合いがあるという説もあります。

木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤヒメ)

天照大御神の孫であるニニギノミコトの妻になった女神です。天孫であるニニギノミコトが一目惚れした絶世の美女と言われています。ニニギノミコトの子供を三人産んだ木花之佐久夜毘売は安産・子宝の神として信仰されるようになります。また子供のひとり、ホオリ(山幸彦)の孫が初代天皇の神武天皇になるそうです。

名前について

古事記では木花之佐久夜毘売、日本書紀では木花開耶姫、一般的には木花咲耶姫と表記されています。名前にある花とは桜を表し、桜の花が咲くように美しいという意味なのだそうで、世にも稀なる美しい女性ということなのですね。

櫛名田比売(クシナダヒメ)

櫛名田比売と言えば、ヤマタノオロチの伝説を思い出す方も多いと思います。八つの頭を持つ恐ろしい怪物の生贄になるところを、三貴子であり天照大御神の弟であるスサノオに助けれら妻になります。

名前について

古事記では櫛名田比売、日本書紀では奇稲田姫と表記されています。櫛は霊妙なの意、名田は稲田を表しているそうで、そこから豊かに実る稲田を象徴する女神と言われています。また、ヤマタノオロチ退治をした時にその姿を櫛に変えられ、スサノオが髪に挿して戦ったとされることから、「櫛になった姫」が「クシナダヒメ」になったという言葉遊びの説もあるそうです。

その他の日本神話の女神たち

イワナガヒメ

木花之佐久夜毘売の姉。妹と一緒にニニギノミコトの元へ嫁ぎますが、容姿を理由に送り返されます。しかしイワナガヒメは永遠の命の象徴だったため、ニニギノミコトの子孫は短い生を全うすることになったと言われています。

ククリヒメ

逃げ出したイザナギに伊邪那美が黄泉比良坂で追いついた際に、間に入って仲裁をしたと言われる女神です。二人の仲を取り持ったところから、縁結びの神と言われています。

スセリビメ

オオクニヌシノミコトの妻でスサノオの娘。父であるスサノオがオオクニヌシノミコトに課した試練を、スセリビメの手助けで乗り越えたというエピソードがあります。

ムナカタサンジョシン

高天原に天照大御神を訪ねたスサノオが、自身の潔白を証明する際に産まれた女神たち、タギツヒメ・イチキシマヒメ・タゴリヒメです。三人の女神の中で、その美しさで一番人気があるのがイチキシマヒメだと言われていますが、弁財天と同一視されることも多いようです。

日本神話の出典

日本の神話のほとんどが「古事記」と「日本書紀」からとされています。どちらも同じ時期に編纂された歴史書ですが、古事記のほうは国内向けに、日本書紀は外国を意識して作られたと言われています。同じ時期に作られていますが、神話の世界観が違うため、古事記に出てきた女神が日本書紀には出てこなかったり、またその逆も然りといったこともあるようです。

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