法隆寺五重塔のすべてのすべてについて探ってみましょう!

法隆寺は、日本で初めて、「世界遺産(文化遺産)]に登録されました。五重塔をはじめとした建造物は、世界最古の木造建築物として、その設計と装飾美において人類の創造的才能を表す傑作であると評価されています。法隆寺五重塔のすべてについて探ってみましょう!

目次

  1. 法隆寺五重塔とは?
  2. 法隆寺五重塔の基本的なこと
  3. 法隆寺五重塔の内部には?
  4. 五重塔屋根の相輪にかかる4本の鎌
  5. 法隆寺五重塔のまとめ

法隆寺五重塔とは?

法隆寺は、607年に創建されましたが、その直後の670年に伽藍の一屋も残さず全焼したと、「日本書紀」には記されています。しかし、711年ごろまでには、五重塔を含む西院伽藍(さいいんがらん)が再建されたと考えられています。法隆寺五重塔は、再建当初の姿を今に伝えています。

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現存する、世界最古の木造建築物である、法隆寺五重塔。

法隆寺五重塔の基本的なこと

まず、法隆寺五重塔の基本的な大きさから見ていきましょう。
総高さは、32.45mで、屋根は、本瓦葺きですが、初層にのみ、板葺きの裳階(もこし)がついています。
そして、法隆寺五重塔は、初重から五重までの屋根の逓減率(大きさの減少する率)が高く設計されていることが大きな特色です。法隆寺五重塔の場合、初重は3間(5.5m)の正方形をしており、これが五重目となると、約半分の大きさになるそうです。つまり、逓減率は、0.5となりとなります。初層と最上層を比べると、最上層はこれまた初層の半分。屋根とのバランスも見事です。

法隆寺

美しい法隆寺五重塔。五重目の屋根の一辺は、初重の屋根のおよそ半分のサイズです。塔身もまた、下層から上層へ行くにつれ、細くなっているのがよくわかります。

法隆寺五重塔は、すべて「ヒノキ(檜)」で造られ、「心柱」と呼ばれる、1本の柱によって、土台から上まで貫かれています。法隆寺五重塔の心柱、直径約78㎝の八角形のヒノキ材を年輪年代法測定した奈良文化財研究所は、594年に伐採されたものであると発表しています。

また、法隆寺五重塔は、「積み上げ構造」と呼ばれる、各重ごとに独立して組み立てたものを重ねて建てる建築方法で建てられており、この工法は、地震の揺れを吸収し、簡単に倒れないようになっています。この工法は、現在の東京スカイツリーにも生かされています。1000年以上も前のこのような工夫が、法隆寺五重塔を今なお世界最古の木造建築物としてあり続けさせる理由なんですね。

法隆寺五重塔の内部には?

法隆寺五重塔の一番下の初重の内部には、東面・西面・南面・北面の4つの方角それぞれに塔本四面具と呼ばれる塑像(粘土で作られた仏像)が安置されています。

五重塔本体に加えて、これら塑像78体と2基(金棺・舎利塔)の80件も国宝となっています。東西南北各面は、下記のようになっています。

 東面: 唯摩詰像土
 北面: 涅槃像土
 西面: 分舎利仏土
 南面: 弥勒仏像土

これらは、塔の外から金網越しに拝観することができます。少し見づらいですが、次に訪れられましたら、ぜひ、覗いてみてください。

五重塔屋根の相輪にかかる4本の鎌

法隆寺には、「七不思議」が伝わっていますが、その中の一つに、「五重塔の鎌」というのがあります。五重塔の頂の上に立つ相輪に四つの鎌が添えつけられています。なぜ、五重塔の相輪に鎌があるのでしょうか?

なぜ、あんなところに鎌があるのでしょうか?答えは、諸説あって、よくわからないということらしいですが、一説には、法隆寺五重塔は、雷の被害に何度もあっていますので、その雷対策、いまでいうところの、「避雷針」と考えられていたのではないか、ということです。鎌の刃を上に向けておくと、雷さんが恐れて近寄らないということです。はてさて、ほんとうでしょうか?

また一説には、鎌倉時代、五重塔に落雷があり、火災が発生しましたが、幸い消し止められましたらた。その時、西大寺の叡尊(えいそん)が駆けつけ、対策を練りました。叡尊は木簡に墨書して護符(お札)とし、五重塔の各層に安置するとともに、雷除けのため鉄の鎌4本を相輪最下部の四方にかけたとのことです。やっぱり、ここでも、雷と関係があるのですね。

しかし「その後600年を経た今(昭和22年当時)、4本の鎌がたった1本になっているのは大変残念だ」ということで、その大修理で本来の形に戻すため、堺の名匠・水野鍛錬所2代目の水野正範に鎌の製作を依頼しました。水野氏は、鎌を鍛えて昭和27年に奉納されたのですが、今見ることができる鎌は、その時の鎌です。

法隆寺五重塔のまとめ

法隆寺五重塔をあらゆる角度から見てきました。いかがでしたでしょうか?法隆寺五重塔のいろんなことがわかった上で、法隆寺五重塔と対面するとき、何も知らずに見ていた時にはわからなかった、先人たちの知恵、思いがおのずと浮かび上がってきます。
1000年以上も前に建てられた、日本が世界に誇る、世界最古の木造建築物としての法隆寺五重塔。私たちは、これからの世代にも、法隆寺五重塔を伝えていく責務があるのではないでしょうか?

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