艶やかに、はんなりと。舞妓さんのお着物について

京都に行けば誰もが見たいと思う舞妓さん。その綺麗な着物姿は「歩く伝統工芸」とも称されています。そんな舞妓さんが着ているお着物についてご紹介致します。

目次

  1. 舞妓さんの華やかな着物姿
  2. 舞妓さんの正装
  3. 舞妓さん御用達の呉服店
  4. 舞妓体験店で着物を着よう
  5. まとめ

舞妓さんの華やかな着物姿

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京都には五つの花街(祇園甲部、祇園東、上七軒、先斗町、宮川町)があり、舞妓さんが暮らしています。
四季折々の着物を着て歩く彼女たちは、いつでもみんなの憧れではないでしょうか。
今回は舞妓さんを彩る、着物をはじめとした衣装の世界を覗いてみましょう。

着物

四季折々の装い

舞妓さんといえば、美しい着物姿。
柄はもちろん、着物の素材や仕立ても季節に応じたものを着て、お座敷でおもてなしをします。
・4、5、10、11月:裏地のある袷(あわせ)
・12月~3月:二枚袷
・6、9月:単(ひとえ)
・7、8月:絽(ろ)もしくは紗(しゃ)
このように衣替えしていくとのことです。

仕立ての特徴

華やかに見えますが、その衣装の重さはなんと総じて20キロ程もあるとか!
実は舞妓さんが着る振袖は、裾引き、もしくはお引きずりといって通常より裾が長く仕立てられているのです。
冬場の着物には、裾に綿が入ったものを着用。
また舞妓さんの着物には、肩と袖の部分を端折って縫い付ける、肩上げ、袖上げが施されています。
これは元々、子供が七五三で着る着物の仕立て方。
10歳前後の女の子が、舞妓としてお座敷に出ていた時代の名残であり、幼さを強調するために現在でも肩と袖の部分が上がった着物を着ているのです。

キャリアで変わる着物

年少舞妓は肩や襟元にも柄が染められてる、より華やかな着物を着て、年長になっていくにつれて、柄が少なくなりシンプルで落ち着いた着物になっていきます。
ちなみに、昼間にお稽古などお座敷以外では、お引きずりではなく、通称『そんなり』という普段着用の着物を身に付けます。

舞妓さんの歩き方。

舞妓さんはお端折りをしない着付けで、お座敷で舞を披露する時も裾を引きずった状態です。
屋外で歩くは基本的に、帯から裾までの褄(つま)と呼ばれる部分を左手に持って歩きます。
これを左褄(ひだりづま)を取るとも言い、芸を売っても体は売らないという思いを表しているとのこと。
ちなみに観光客による変身舞妓は歩きやすさ重視のため、褄をからげてあります。
本職の舞妓さんも遠出や雨の日など状況に応じて裾を上げておきます。

襦袢と半衿

舞妓さんが着用する赤い長襦袢。
そして襦袢に縫い付けられた半衿は、赤い縮緬(ちりめん)の生地に白い糸で豪華な刺繍が施されたものです。
お姉さん舞妓になると刺繍が多くなり、白く見える半衿になっていくようです。

だらりの帯

舞妓さんの特徴でもある、5メートル以上の長いだらりの帯。
着付けも一苦労のため、男衆(おとこし)さんという専門の男性がだらりの帯を締めるのです。
男衆さんがいない場合は女性二人がかりで締めるのだとか。
帯の端には舞妓さんが住む置屋の家紋が入っていますが、これは迷子になった舞妓さんがどこの置屋に所属しているか分かるようにするため。
言わば身分証明の役目があるのです。
そして、見習いの舞妓さんは半だらといって短い帯を締めます。

ぽっちり

ぽっちりとは、舞妓さんの帯留の通称。
大きめで、銀の土台に珊瑚や翡翠、パールやダイヤモンドなど宝石をあしらっています。
こうした可愛らしい小物類も、舞妓さんの装いの特徴なのでしょうね。

着物で見分ける芸舞妓

・舞妓:彩りも豊かで若い娘さんらしさのある着物。
半衿は赤で、だらりの帯を締めている。
・芸妓:粋な風情の落ち着いた着物。
半衿は白で、お太鼓結びの帯。
上記の他、年齢、髪型、履物、装飾品などからも判別できます。

舞妓さんの正装

京都

店出しや新年、祝いの席で

舞妓デビューとなるお店出しや、芸妓になる時の衿替え、その年の精進を誓う始業式などでは、友禅の黒紋付に金襴の帯という正装をします。
夏場には絽の紋付を正装として着用。
いつも色とりどりの着物姿をしている舞妓さんも、吉祥文様の黒紋付を着ると艶っぽさが増すようですね。

舞妓さん御用達の呉服店

京友禅と西陣織を扱っている、江戸時代から続く老舗の呉服店。
五花街の芸舞妓さんたちが着る衣装をはじめ、着物の販売からお誂え、染め替え、洗いなども請け負う名店です。

舞妓体験店で着物を着よう

本格的な着付けと化粧で舞妓さんに変身出来る、民家を改装した祇園にある体験店。
アットホームな雰囲気も好評のようで、自髪で舞妓さんの髪型に結い上げてもらうプランもあります。
京都にお越しの際に、思い出作りとしていかがでしょうか。

まとめ

京都

美しい舞妓さんが身に着けているものには、それぞれ深い意味と役割があります。
また装いからは、一目で年長か新米かも分かるようになっていることからも、花街のしきたりや規律が垣間見えるようですね。
可憐な舞妓さんの着物の世界をお届けしました!

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