【和ろうそく】の伝統や美しさ、原料などを紹介します

和ろうそくをご存知ですか?現在、一般的に使われている物は洋ろうそくになりますが、日本古来の伝統的な製法で作られた和ろうそくというものがあります。明かりが強くて持ちが良いだけではなく、見た目の美しさも特徴の和ろうそく。そんな和ろうそくについてまとめました。

目次

  1. 美しい和ろうそく
  2. 和蝋燭(ろうそく)と洋ロウソクの違い
  3. 和ろうそくの原料や作り方
  4. 和ろうそくのサイズ
  5. 和ろうそくの歴史
  6. 各地に伝わる伝統の和ろうそく
  7. まとめ

美しい和ろうそく

和ろうそく

和蝋燭(ろうそく)と洋ロウソクの違い

ろうそくと言うと、洋ロウソクをさすことが多いですよね。いったい何が違うのでしょうか。
簡単に言うと、洋ろうそくが糸芯に鉱物油で作られているのに対し、和ろうそくは灯心(和紙とイグサ)に植物油で作られています。
天然成分で作られたエコな蝋燭とも言えますね。

形は様々ですが、洋ろうそくは上から下まで太さが一定の棒状のタイプが多く、和ろうそくでは上部が太くなっている形の物が多くみられます。

ろうそく

和ろうそくと言うと、その独特の形状や美しい図柄が特徴的ですよね。しかし、何となく頭には浮かぶものの、どんなものなのかよくわからないといった方も多いのではないでしょうか?
そこで、ここでは日本の伝統的な製法で作られている和ろうそくについて紹介していきます。

和ろうそくの原料や作り方

和ろうそくの原料となるのは灯心と植物油と紹介しましたが、もう少し詳しく見ていきましょう。

和ろうそくの原料

ハゼノミから搾った木蝋のみで作られたものが、最も高級と言われています。
芯は灯心と呼ばれ、和紙とイグサから作られています。

和ろうそくの作り方

灯心に溶かした木蝋を手で塗り伸ばし、乾燥させます。これを繰り返して完成した和ろうそくは、断面に年輪のような美しい模様が現れます。場合によっては、表面に花などの図柄が描かれます。

和ろうそくのサイズ

和ろうそく

和ろうそくと言うと、その独特の形状や美しい図柄が特徴的ですよね。しかし、何となく頭には浮かぶものの、どんなものなのかよくわからないといった方も多いのではないでしょうか?
そこで、ここでは日本の伝統的な製法で作られている和ろうそくについて紹介していきます。

また、色は朱ろうそくと言われる赤いものと、色を付けていない生成りのものがあります。仏事や日々のお参りの際には生成りの和ろうそくを、慶事の際には朱ろうそくが主に使われています。

和ろうそくの歴史

和ろうそくの始まり

和ろうそくの始まりは室町時代と言われており、太平記に記述が出ています。ハゼの実の外には漆の実なども使われ、木ろうそく(=和ろうそく)が広まっていったようです。
当時の和ろうそくはとても貴重な品物で、宮廷や一部の寺院など、限られた人々しか使用できませんでした。

和ろうそくの全盛期

その後、和ろうそくは江戸時代後期に全盛期を迎えます。そうは言ってもまだまだ高級品で、武家や商人などの裕福な人々が使用していました。
民衆は菜種油などを日常の明かりとして使用していたようです。

ろうそくの普及

ろうそくが一般に普及するようになったのは、明治時代に入ってからの事です。しかし普及したのは和ろうそくではなく、国内での製造が始まった西洋ろうそくでした。
西洋ろうそくの普及以降は、和ろうそくは単に明かりとしてではなく、儀式などに使用される特別な明かりとして現在でも使われています。

各地に伝わる伝統の和ろうそく

和ろうそく

近江和蝋燭

近江和ろうそくとは滋賀県高島市の特産品で、100年以上の歴史を持つ和ろうそくです。滋賀県の指定伝統工芸品となっています。
近江和ろうそくの老舗・大興では、清水焼の絵師が描いた和ろうそくや、米ぬかを原料にした和ろうそくなども作られています。

越前和蝋燭

越前和ろうそくは福井県の指定郷土工芸品で、江戸時代に始業した小大黒屋などが有名です。
こだわって作られている朱ろうそくの発色の美しさには目を見張るものがあります。

七尾和蝋燭

石川県に伝わる七尾ろうそくですが、現在では明治時代に創業した高澤ろうそくでのみ作られています。
漆や菜の花などを原料にした和ろうそくや、新しい試みとして生み出された、特徴的なデザインが美しい「ななお」も人気です。

三州岡崎和蝋燭

京都に並んで寺院が多いと言われる、愛知県岡崎市の伝統工芸品である三州岡崎和ろうそく。江戸時代に創業した磯部ろうそく店が特に有名です。
注文生産のみ対応の浮世絵が描かれた絵ろうそくなどが、贈答用としても人気があるそうです。

会津絵蝋燭

会津でのろうそくの歴史は、なんと今から500年ほど前から始まったといわれています。一説には絵ろうそくの発祥とも言われる会津絵ろうそく。現在では会津絵ろうそく祭りというキャンドルイベントも開催されています。

越後和蝋燭

特に絵ろうそくで有名な越後和ろうそく。中でも小池ろうそく店の花ろうそくは、何年も連続して明治神宮に献上されています。
また和ろうそく以外に、光郎総則なども販売されています。

庄内絵蝋燭

山形県鶴岡市に伝統工芸品である庄内絵ろうそくは、300年以上の歴史を持つといわれています。11代将軍家斉(いえなり)に日本一と称された庄内絵ろうそくは、花紋燭(かもんしょく)と言う、御所車や蓮華・四季の花が描かれた模様が特徴です。

まとめ

和ろうそくについてのまとめはいかがでしたか?
和の心を伝える伝統工芸である和ろうそく。仏壇に供えるだけではなく、お正月などの特別な日に、特別な明かりとして灯してみてはいかがでしょうか。

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