これを覚えれば必勝!? 百人一首の一字決まりとは…

マンガやドラマなどの影響もあり、若い人からも興味を集めている『百人一首』。百人一首は、要するに、かるた遊びです。遊びといえど、勝ちたいですね。これには「一字決まり」というものがあり、勝とうと思うなら、この「一字決まり」を覚えることが必須となります。

目次

  1. 百人一首のルールと、一字決まり
  2. 一字決まりは、7首しかない
  3. 一字決まりの他に、決まり字はある?
  4. 決まり字を覚えるには、練習あるのみ
  5. 百人一首の一字決まり、まとめ

百人一首のルールと、一字決まり

百人一首といえば、通常、小倉百人一首のことをさします。
平安時代の歌人である藤原定家が、歌人100人から一首ずつ和歌を選んでつくった詩歌集のことですが、歌集としてよりも、歌かるたとして用いられることが多くなっています。

遊びとは言え勝負ですから、当然、勝敗があります。勝負をするからには、勝ちたいものですよね。
勝負に勝つためには、勝つためのコツを覚えることが重要です。

百人一首の基本的な遊び方は、以下のとおりです。

・百首ある歌のうちの、五十首だけを使います。
・取り札は、下の句だけがひらがなで書かれています。
・五十首の札を二十五枚ずつ、相手と自分に分けます。
・読み手が歌を読み上げます。詠まれた歌を探して、札をとりましょう。
・自分の札が早くなくなったほうが勝ちです。

これが基本的なルールですが、実はこれだけではありません。
これの他に細かなルールがあり、かけひき要素が加わります。

・相手の陣の札を自分がとったら、相手に自分の札を一枚もらってもらえる。
・自分の陣の札を相手にとられたら、相手の札を一枚もらわないといけない。
・お手つきをしたら、ペナルティあり。

ご家庭独自のルールや、地方独自のルールがある場合もありますが、これらは大会規定の公式ルールです。ここではやや簡略化して説明しましたが、大会ではもっと厳しく難しく定められています。

基本的に「詠み手に読まれた札を、自分が相手よりも先にとればいい」ということになります。
そのためにどうしたらいいか。

そこで重要となってくるのが、「一字決まり」なのです。

一字決まりは、7首しかない

一字決まりとは、読んで字のごとく、「一字で決まる」歌です。
百人一首のなかには、歌のいちばん始めの一文字だけで、どの歌かがわかってしまう歌があるのです。

百人一首は、詠み手が詠む札には、歌の始めから終わりまでが書かれています。取り札には、下の句のみがひらがなで書かれています。
詠み手が詠んだ札を素早く取るには、上の句が読まれている間に取り札を探さなくてはいけません。「上の句がここまで読まれれば、下の句が特定できる」という字を、「決まり字」といいます。

百人一首

歌のいちばん始めの一字だけで、下の句が特定できてしまう、「一字決まり」。
これは、百首ある百人一首のうちの、たった七首しかありません。たった七首ですから、覚えるのが苦手な方でも、そう難しくはないでしょう。これだけでグッと有利になること間違いなしですから、百人一首をやってみようと思うなら、まず覚えて損はありません。

頭文字だけでも覚えておくと、連動して、その句そのものが覚えやすくなります。
決まり字の頭文字だけ覚えておいても取り札は取れないので、下の句も覚えなくてはいけません。

もっとも、百人一首で札を取りたいと思うなら、句全体を覚える必要はありません。

「む」の文字から始まる歌は、上の句が「むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに」、下の句が「きりたちのぼる あきのゆふぐれ」です。

詠み手の口から「む」が聞き取れた段階で、「きりたちのぼる」を探せばよいのです。

「む」から始まる以外の、「す」「め」「ふ」「さ」「ほ」「せ」の歌は、下記の通りです。

「住の江の 岸に寄る波 よるさへや 夢のかよひ路 人目よくらむ」
「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし夜半の月かな」
「吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ」
「さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこもおなじ 秋の夕ぐれ」
「ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる」
「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」

この七首だけは、優先的に覚えると良いでしょう。

一字決まりの他に、決まり字はある?

決まり字は、一字決まりだけではありません。

たとえば、上に載っている「秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は露に濡れつつ」という歌。この歌は「あきのたの~」と始まりますが、「あき」から始まる歌は、他にも「秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ」という歌があります。

「あき」まで詠まれた段階では、どちらの下の句の札をとっていいか、わかりませんね。
ですが、「あきの」まで詠まれれば、「わがころもでは」の札をとっていいことがわかります。
「あきか」までを詠まれれば、「もれいづるつきの」の札をとっていいことがわかりますね。

「ここまで詠まれれば、下の句が特定できる」という字が二文字目で決まるなら、二字決まり。三文字で決まるなら三字決まりとなります。

これをたくさん覚えられれば覚えられるほど、百人一首では強くなることができます。

こうして見ると、一字決まりの七首なんて、ほんの一部であることがわかりますね。決まり字をすべて覚えることはとても大変ですが、「せめて一字決まりの七首くらいは覚えてみよう。たった七首なんだから」と思えるのではないでしょうか。

決まり字を覚えるには、練習あるのみ

百人一首は古典で書かれていますから、あまり馴染みのない言葉や表現です。
ぱっと見ただけ・聴いただけでは、どういう意味のことを言われているのか分からない…なんてこともあるでしょう。

ですから、百人一首で強くなろうと思うなら、まず練習が大切です。
文字を繰り返し読み、詠みを聴き、繰り返し練習しているうちに、知らない間に上の句と下の句が結びつくようになっていきます。慣れてくれば、上の句が読まれている間に下の句を探し出してしまうことも、そう難しくはなくなるはずです。

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競技用に使うかるたは払ったり飛ばしたりしますから、それなりに厚みのあるものがおすすめです。練習するうちに、決まり字を覚えられます。

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百人一首は紙製ですから、そう高価でもありません。使えば傷みはしますが、基本的に消耗品ではないので、繰り返しいつまでも使うことができます。

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子供向けのかわいい絵柄です。取り札にも絵がはいっていて、上の句が連想しやすくなっています。百人一首の基本的な決まりを覚えるのに良いでしょう。

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絵札は眺めているだけでも楽しいものです。
百人一首だけでなく、ぼうずめくりなどのカードゲームに使うこともできますよ。

百人一首の一字決まり、まとめ

百人一首は、趣味で楽しむ分には、何歳からでも楽しめるものです。若い人にもかるたを楽しむ方が増えてきたので、いろいろな年代の方と交流するツールとしても使えるでしょう。

決まり字を覚えることは、百人一首で多く札をとれるようになる、もっとも重要な手段となります。趣味を楽しむには、自分のペースでやることと、自分なりに一生懸命やることが大切です。

百人一首の一字決まりは、たった7首。このくらいの数ならば、覚えることはそう難しくないはずです。少しだけ本気を出して、取り組んでみてはいかがでしょうか?
すこしでも本気で取り組み始めれば、ただ漫然と歌を聞き流しているよりも、ずっと楽しい勝負の世界が待っているはずですよ。

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