数珠のもつ仏教的な意味について調べてみました。

お葬式に、法事に、いつも手にする数珠ですが、いったいどういう意味があるか、考えてみたことはありますか。数珠のもつ仏教的な意味やなりたちについて調べてみました。また、正式な数珠のつくりや名称についてもご紹介します。

目次

  1. 数珠のもつ意味
  2. 数珠の起源は
  3. 数珠の日本での歴史
  4. 数珠のつくり
  5. まとめ
  6. 終活の専門家に相談してみよう

数珠のもつ意味

数珠の玉の数は本来は108です。
それは人間の煩悩が108あるといわれるところからきています。ひとつの玉がひとつの煩悩を引き受けてくれると考えられています。
また、数珠はもつだけで、仏の世界と通じることができるとされています。
礼拝の際、素手で拝むことは仏の顔を素手でつかむこととされます。
いつも数珠を手にして、心をこめて拝むようにしましょう。
そうすればすべての煩悩をはらうことができます。

数珠の起源は

数珠の起源には所説ありますが、そのひとつをご紹介します。
昔、インドである国の王子が人生に悩み、人の煩悩を消す方法はありますか、と教えを乞いました。

お釈迦様は、「数珠をつくり、仏の名を唱え、その回数をお数珠で数えなさい」と、説いています。

数珠は、念珠(ねんじゅ)ともいいますが、これはお経の数を数えたことからきていると言われています。

数珠の日本での歴史

数珠は日本には、仏教の伝来と同じころ伝えられたと考えられています。

奈良の正倉院には、聖徳太子が使った蜻蛉玉金剛子の数珠や、聖武天皇が使ったとされる水晶と琥珀の数珠が、納められています。
しかし、当時はとても貴重なものでした。

九世紀ころ、弘法大師が密教を伝えましたが、密教では修行の際、呪文を唱えるときにさかんに数珠が使われています。

平安末期から鎌倉時代にかけては、いわゆる鎌倉新仏教が展開され、数珠が広く普及しました。現在各宗派で用いられている数珠の多くは、この頃、それぞれ使いやすいように改良され、今の形になったものが多いようです。

江戸時代に入ると、ますます仏教は人々の間に広まり、数珠の需要も急増しました。
元禄年間には、一般の売買がはじめて許されたり、数珠の解説書まであらわれました。
禅僧の間にわずかに使用されていた片手数珠が普及するようになったのもこの頃です。

数珠のつくり

数珠をよく見るといろいろな部分からできています。
その名前やはたらきを説明します。

数珠の構成

宗派によって多少の違いがありますが、正式な数珠の場合、だいたい下図のように玉と紐、房などから構成されています。

一番大きい玉の事を「親珠」(おやだま)と呼びます。阿弥陀仏如来、釈迦如来を表し、数珠の中心となる玉です。

輪を構成する108珠の玉の事を「主珠」(おもだま)と呼び、人間の百八の煩悩を表しています。煩悩を玉の功徳によって乗り越えることができるという意味があります。

「主珠」の間の「主球」より小さい四つの玉の事を「四天珠」(してんだま)と呼びます。これは四天王や四菩薩を象徴しています。

房の部分に「弟子玉」(でしだま)と呼ばれる玉があります。釈迦の十大弟子や、十菩薩などを表しています。

他に、「浄名玉」(じょうみょうだま)、「つゆだま」」と呼ばれる玉があります。

こういったものを本連数珠、二輪(ふたわ)数珠といいます。宗派によって玉の数や、房の色、形状などは違ってきます。

また、玉の数を減らしたものは片手数珠、略式数珠、一輪(ひとわ)数珠といいます。
これはどの宗派にも使えます。

最近では、腕輪数珠や房なしのブレスレット型もでてきました。

数珠の玉の形

数珠の玉の形は次の三種類が多いですが、これも宗派によって違います。

・丸珠
一般的なものです。丸い球の形。彫刻を施したものや、本水晶などに多面体なカットをほどこしたものもあります。

・みかん珠
丸珠にくらべて数珠にしたとき、輪に対して玉を大きくすることができます。数珠は肉厚で重厚な印象となります。念仏の回数を数えるときに玉を繰りやすい長所があります。

・平珠(そろばん珠)
みかん珠をより扁平にした玉。そろばん珠とも呼ばれます。

数珠の房の形

数珠の房にもいろいろな種類があります。
宗派によって違いますが、たとえば、次のようなものがあります。

数珠の素材

数珠の素材は今ではいろいろなもので作られるようになりました。
大きく分けると次のようなものがあります。

・木の実:菩提樹がよいとされています
・天然石:水晶・瑪瑙・翡翠・虎眼・ガーネット・カルセドニー・ラピスラズリなど
・香木:沈香・伽羅・白檀など
・木:桜・桃・梅・紫檀・黒檀・縞黒檀・鉄刀木・生命の樹 など

ほかには、象牙・琥珀・珊瑚・真珠などもあります。

まとめ

念珠

数珠は普段なんとなく使っていますが、その意味がわかると、より大切さが分かるのではないでしょうか。一度、自分の使っている数珠をじっくり眺めてみるのもいいかもしれません。

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