WHOによる統計で、日本は長寿世界一に。その理由は?

WHOが2016年に発表した各加盟国の平均寿命値は、日本が83.7歳で長寿世界一となっています。では、なぜ日本は数ある先進国の中でも長寿世界一となったのでしょうか。

目次

  1. 長寿世界一の日本
  2. 男性の長寿世界一は?
  3. 女性の長寿世界一は?
  4. なぜ日本は長寿世界一となったか。
  5. まとめ

長寿世界一の日本

世界保健機関(WHO)の調査によると、2015年の日本人の男女合わせた平均寿命はWHO加盟国の中でトップの83.7歳であることがわかりました。これは人口規模を考慮に入れれば長寿世界一の規模といって差し支えない寿命の長さです。

日本人の平均寿命は戦後急速に伸び続け、戦前は60歳以下だった平均寿命も、医療技術の発展や栄養学の進歩などで現在は男女とも80歳を超え、世界一の長寿大国となりました。戦後、同様の発展をしてきた先進国の中でも日本の平均寿命は群を抜いています。

では、なぜ日本が先進国の中でも長寿世界一であるのでしょうか。

男性の長寿世界一は?

WHOの2015年の調査では、男性の長寿世界一の国はスイスで81.3歳となっています。日本は世界6位の80.5歳です。スイスは男女合わせた平均寿命でも世界一の日本に次いで第2位です。男性の平均寿命が日本を上回る国は、アイスランド、オーストラリア、スウェーデン、イスラエルです。

スイスが長寿である理由として、医療体制レベルが高く持続可能な医療制度が形成されているためと言われています。また、国土が狭い為、福祉政策が行き届きやすく高水準な生活環境となっている点も挙げられています。

女性の長寿世界一は?

WHOによる2015年のデータでは、女性の長寿は日本で86.8歳となっています。これは、世界2位のシンガポールに0.7歳、男性長寿世界一のスイスに1.5歳差をつけています。

日本人女性が長寿である理由には、基礎代謝量が少なく老化を促進する活性酸素が発生しにくい体質であること、食事の栄養バランスに注意し飲酒量が少ないことなどが挙げられています。また、日本では女性は「家庭を守る」役割が大きかったため、男性に比べて危険な業務を行うことが少ないため、生命へのリスクが小さかったとも考えられています。

なぜ日本は長寿世界一となったか。

では、日本が長寿世界一となった理由をいくつか挙げてみましょう。

国土が狭い

国土が広い場合、これに比例して人口も多くなる傾向があるため福祉政策が国民全体に行き届きにくくなる傾向があります。また、地理的な影響で人口密度に大きなばらつきが出てしまい、人口密度の低い場所に住む人は福祉や医療の政策の恩恵を受けにくくなってしまうことがあります。

一方で、日本は国土が狭いため、福祉や医療サービスなどが行き届きやすい点が挙げられます。これは男性長寿世界一のスイスにも当てはまります。例えば病気にかかり病院へ行く場合でも、日本の大部分では自宅や職場からアクセスしやすい場所に病院があります。

病院へのアクセスのしやすさは、乳幼児や高齢者の死亡率を大幅に下げ、平均寿命を大きく押し上げることに貢献しました。これは、国土が狭いことが起因していると考えられています。

貧富の差が小さい

日本は、世界の先進国に比べても貧富の差が小さいと言われています。義務教育がしっかり行き届いているため、特に初等教育水準が高くという点があります。教育水準が高いことは、専門的な職種に就きやすくなり安定した収入につながります。これによって、日本では世界的に見て貧富の差が小さいといった傾向があります。

貧富の差が小さいことは、健康的な食生活を送ることや医療機関にかかる際の費用を賄える点などを可能にします。また所得が少ない人の割合が少なく、仮にそのような方であっても生活保護などによって憲法で定められている、「健康で文化的な最低限の生活を送る」権利をしっかり補償できるような体制が整っています。

これによって貧富の差が低くなり、全ての日本国民の生活や健康が保障され、長寿となったと考えられます。

自然と調和した食生活

日本人が長寿世界一である理由の一つに、自然と調和した食生活があります。例えば、日本においては、その土地に住む人が長期にわたって志向を凝らした郷土料理があり、美味しいだけでなく非常に栄養バランスが整った食事であるとも言われています。

また、日本の伝統的な食事である和食は、世界の食品に比べても「低カロリー、高たんぱく」で動脈硬化などのリスクが極めて低くなると言われています。特に和食で定番と言われる、豆腐や納豆などの大豆製品はこの傾向が非常に大きく、世界でも健康食品として人気が高まっています。また、日本で使われる野菜なども有機栽培が主であり、栄養価が高いことも知られています。

このように健康的な伝統食を日本人は食べ続けているため、健康を害するリスクが低くなり、長寿となるなる傾向があると言われています。

まとめ

日本の平均寿命は、WHO加盟国で世界一になっています。これは、日本独自の福祉政策や食生活に起因しているのではないかと言われています。これから未来にかけ社会システムなどの大きな変化がない限り、日本の長寿世界一の座は守られ続けるのではないかと考えられています。

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