松尾芭蕉の有名な俳句をご紹介!意味をきちんと理解していますか?

松尾芭蕉の有名な俳句をご紹介!意味をきちんと理解していますか?

松尾芭蕉と言えば、日本を旅してあちこちで俳句を詠んだ人、というイメージがあるかと思います。有名な俳句ならいくつか知っているけれど、実はちゃんとした意味が分からない……という方も多いのでは?この記事では、松尾芭蕉の俳句を詳しくご紹介します!

最終更新日: 2020年03月12日

松尾芭蕉ってどんな人?

松尾芭蕉は、江戸時代に活躍した俳人です。
俳句の元となった俳諧を発展させ、芸術として完成させました。
俳句だけではなく、「奥の細道」などの紀行文も有名です。
全国あちこちを旅して詠まれた歌は、各地の石碑などにも残されています。

江戸時代に栄えていた俳諧が発展したものが俳句です。
実は「俳句」という名称は、明治時代になってから正岡子規によって広まりました。

俳諧は連歌形式で、「五・七・五」と「七・七」を複数の人数で詠み合い続けるというものでしたが、松尾芭蕉は、俳諧の「五・七・五」だけを鑑賞する方法を発展させた人物なのです。

俳句は、四季を連想させる季語が入っていなければいけません。
似たような形式に川柳がありますが、こちらは季語を入れる必要がないという違いがあります。

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「終活ねっと」運営スタッフ

今回、「終活ねっと」では以下の項目を中心に解説します。

  • 松尾芭蕉の「奥の細道」とは?
  • 芭蕉の俳句
  • 芭蕉の俳句を深く理解するには

松尾芭蕉と俳句について詳しく解説しています。
ぜひ最後までお読みになり、松尾芭蕉について深く理解していただければと思います。

松尾芭蕉の「奥の細道」とは

1689年(元禄2年)に、松尾芭蕉が門人の曾良(そら)を連れて江戸から旅立ち、奥州、北陸道を旅した際の文章です。
約150日間で東北・北陸をめぐり、2年後に江戸に帰りました。

「奥の細道」には多数の俳句が読み込まれており、芭蕉の作品の中で最も著名な作品です。

芭蕉の俳句①斬新な蛙の音

人々

「古池や 蛙(かわず)飛び込む 水の音」

松尾芭蕉の俳句と言えば、まずはこれが思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか。
現代語訳してみると、単に「古池に飛び込んだかえるの音が聞こえる」というだけの俳句に思えます。

では、なぜこれほどにも「蛙」の俳句が有名なのでしょうか?

それまで、「蛙」と言えばゲロゲロという鳴き声をイメージするものでした。
ですが、芭蕉は「蛙」という生き物を用いながらも、池に飛び込む音の方に注目します。
この発想が、俳諧の世界では斬新なものでした。

また、池の音を強調することで、池の音が聞こえるほど周りが静かだということも分かります。
松尾芭蕉は、この俳句が詠まれた静寂な風景さえも、蛙が池に飛び込んだ音で表現したのです。

芭蕉の俳句②蝉と静かさ

人々

俳句が詠まれた山寺開山堂と納経堂

「閑(しずか)さや 岩にしみ入る 蝉の声」

こちらも有名な俳句です。
現代語訳にすると、「なんて静かなのだろう、蝉の声がますます岩にしみ入っているようだ」というような内容です。

芭蕉の状況が分からないと、蝉が鳴いてうるさいはずなのに、なぜ静かさを感じているのだろう?と疑問に思う俳句ですよね。

これは「奥の細道」に収録されている、山形県の立石寺で詠まれた俳句です。
立石寺は、その名前の通り大きな岩が重なった山のような場所に建てられているお寺です。

この歌は、お寺を囲む岩と蝉の鳴き声を対比して詠まれているとも言えます。
ここでの「閑さや」は現実のものではなく、蝉の鳴き声の中で広がる山寺の本来の静寂さを詠んでいると考えられます。

芭蕉の俳句③栄枯盛衰を詠む

「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」

こちらも有名な俳句です。
現代語訳すると、「昔はここで奥州藤原氏が栄華を誇っていたのに、今は夏草ばかりが生い茂っていて、すべてが夢のことのようだ」という意味になります。
この俳句が詠まれた背景も「奥の細道」を読むことで理解できます。

芭蕉は、「奥の細道」の旅に出て44日後の5月13日、現在の岩手県にあたる平泉に到着します。
ここは、過去に奥州藤原氏が栄華を極め、今でも黄金にきらめく中尊寺の金色堂などが残されています。

しかし、辺りの丘陵に広がるのは今となっては草や田んぼばかりで、過去の華やかさは見られません。
こうした風景に出会い、人の夢は一瞬だということを俳句にして詠んだのです。

松尾芭蕉の俳句を深く理解するには

芭蕉の有名な俳句をご紹介しましたが、聞いたことはあるけれど意味は詳しく知らなかった……というものもあったのではないでしょうか。

芭蕉の俳句の多くが「旅」の強い影響を受けているように、詠まれた背景が分からないと深い理解には繋がりません。

芭蕉の俳句を読むなら、俳句だけが収録されているものではなく、紀行文と俳句が収録されている作品がおすすめです。
まずは試しに「奥の細道」を読んでみてはいかがでしょうか。

いかがでしたか?

松尾芭蕉の俳句についてご紹介しましたが、いかがでしょうか。
現代の私たちにとって、芭蕉のように歩いて旅を続けるというのは難しいことですが、「奥の細道」を読み、俳句を読み込むことで旅をしているような気持ちになれるはずです。

また、下記の記事では季節ごとの俳句の季語を紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。

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