
仏壇への入仏の意味について|仏壇・入仏・浄土真宗
みなさんは仏壇への入仏の意味や宗派によっての入仏に対する考え方の違いについて詳しくご存知でしょうか?今回は入仏の意味や、お仏壇を購入してから入仏するまでの流れや方法について事例を交えながら詳しくご紹介していきます。
最終更新日: 2020年02月11日
仏壇が入仏することの意味は?

入仏という言葉を聞いたことはありますか?
聞いたことはあってもその意味について詳しくご存知ではない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回「終活ねっと」では、入仏の意味や入仏の方法について以下の項目を解説していきます。
そもそも入仏とは?
仏壇を購入してからの流れや方法とは?
入仏する際のお布施の相場とは?
仏壇を買い替えた場合に改めて入仏が必要なのか、必要な場合はどのようなときなのか。
今回は入仏の意味だけでなく入仏までの流れや方法、仏壇を買い替えたときの対応などについても詳しくご紹介していきます。
最後までお読みいただけると幸いです。
入仏とは?

入仏とは仏像を寺院へ迎え入れることをいいます。
お仏壇に新しくご本尊をお迎えしたときや、家に新しくお仏壇をお迎えしたときなどには、入仏法要をお勤めすることになります。
宗派によって入仏に対する見解に違いがあり浄土真宗では「入仏法要」、浄土真宗以外の宗派では「開眼法要」や「入魂式」といいます。
仏壇の入仏どのように行う?

では仏壇を購入してから入仏するまでの流れはどのようなものになるのでしょうか?
入仏にはご自宅で行う場合と寺院で行う場合の2つの方法があり、それぞれの流れが異なります。
ここからはそれぞれの入仏の方法について詳しくご紹介していきます。
入仏法要はいつ頃までに終わらせなければならないという決まりはないようですが、できるだけ早く終わらせましょう。
僧侶の手配といった様々な準備があるため、一般的な目安として四十九日法要の前には終わらせておくと良いようです。
自宅で入仏する場合
仏壇・ご本尊(仏像や掛け軸)・お位牌を全て新しく買い揃えた場合に、ご自宅にて僧侶を迎え入れる際には以下のものを用意します。
仏像
掛け軸
本位牌
白木位牌
朱いローソク(無ければ白いローソクでも可能)
紅白のお餅もしくは饅頭や仏飯(無ければ普通のお餅や饅頭など)
仏像・掛け軸・本位牌・白木位牌を中陰檀(仮の祭壇のことです)に飾り入仏法要を行います。
入仏法要は慶事であるので朱いローソクや紅白のお餅などを用意することになります。
入仏法要が終わりましたら白木位牌は不要となりますので、僧侶に持ち帰ってもらう流れになります。
寺院で入仏する場合
入仏法要を寺院で行う場合に用意するものは基本的には自宅で行う場合と変わりません。
仏壇以外のご本尊や位牌・白木位牌などの仏具を寺院に持って行き法要を営みます。
帰宅後にご自宅の仏壇に安置します。
白木位牌はあくまで四十九日法要までの仮の位牌ですので、入仏式が終わりましたら寺院に引き取ってもらう流れになります。
入仏のお布施の相場は?

入仏法要のお布施の金額についてみなさんお悩みになったことはないでしょうか?
お布施の相場については、あくまでも参考にはなりますが1~3万円が一般的といわれています。
仏教におけるお布施とはご本尊に今の自分にできる範囲で感謝の気持ちを施し供えるという意味ですので、無理のない範囲で金額を決められるとよいでしょう。
使用する金封ですが、入仏法要はお祝いごとですので黒白ではなく紅白の水引きの金封になります。
ただし熨斗が付いていないものを使用します。
※熨斗には元々は長寿を表す鮑が使われていましたが、仏教では生臭物を避けるため熨斗を付けないのが通例となっています。
お布施の書き方や包み方について知りたいという方は、以下のリンクもご覧ください。
仏壇を買い換えた時も入仏は必要?

今までの仏壇が古くなった場合や、住宅の新築・リフォームやお引っ越しなどのタイミングで仏壇の買い替えをお考えの方もいらっしゃるかと思います。
では仏壇を買い替えた場合は改めて入仏を行うことになるのでしょうか?
ここでは仏壇を買い替えたときにやらなければいけないこと、やってはいけないことを詳しくご紹介していきます。
本尊や位牌はそのままの場合
仏壇を買い替える場合には、まず古い仏壇の前でお勤めをすることになります。
それを浄土真宗では「遷座法要」若しくは「遷仏法要」とよび、浄土真宗以外では「閉眼法要」などとよびます。
ご先祖様や仏様が宿っている状態で仏壇を処分してしまうことは、仏教ではタブーとされているからです。
本尊や位牌はそのままで仏壇を買い替える流れは以下のようになります。
遷座法要(仏壇)を行う。
必要な仏具(ご本尊や位牌など)を選んで保管しておく。
古い仏壇を処分(お焚き上げなど)してもらう。
新しい仏壇を購入する。
入仏法要を行う。
全てを新しくした場合
仏壇や仏具(ご本尊や位牌など)を全て新しく買い替える場合の流れは以下のようになります。
遷座法要(仏壇と仏具)を行う。
古い仏壇と仏具を処分(お焚き上げで供養)してもらう。
新しい仏壇の購入と仏具(ご本尊や位牌)を新しくつくりかえる。
入仏法要を行う。
仏壇の入仏についてのまとめ

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では新しく仏壇を購入してから入仏するまでの流れや方法について、以下の項目を解説していきました。
入仏とは仏像を寺院へ迎え入れることをいう。
宗派によって入仏に対する考え方の違いがあるので浄土真宗では「入仏法要」とよび、浄土真宗以外では「開眼法要」や「入魂式」とよぶ。
入仏法要とは仏壇を新しく購入しご本尊をお迎えしたことを祝うお勤めである。
入仏法要のお布施の相場は一般的に1~3万円である。
仏壇を新しく買い替えた場合には古い仏壇の「遷座法要」を行い、新しい仏壇には改めて「入仏法要」を行う。
今までの仏壇が古くなった場合や、住宅の新築・リフォームやお引っ越しなどで仏壇の買い替えをお考えの方は多くいらっしゃるかと思います。
時代によって仏壇のデザインなどは変化していきますが、お仏壇を迎える意味に変わりはありませんので、意味を押さえてこれからも正しい供養ができたらよいですね。
今回ご紹介した内容が仏壇の購入や買い替えをお考えの方のお役に立てれば幸いです。
「終活ねっと」ではその他にも、仏壇に関する様々な記事をご紹介しています。
仏壇に必要な供養についてさらに詳しく知りたいという方は、以下のリンクもご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。