仏壇の具足ってどんな道具なのか紹介!|意味・宗派・花立・花瓶

仏壇の具足ってどんな道具なのか紹介!|意味・宗派・花立・花瓶

仏壇の飾り付けに具足と呼ばれる道具があります。これらは数により三具足や五具足と呼び方が変わり、配置方法や使用場面が違ってきます。今回は仏壇の具足の詳細や飾り方、また宗派による違いについて解説します。記事を参考に宗派や状況に応じた具足を飾るようにしましょう。

2019-09-21

仏壇の具足ってどんな道具なの?

仏壇

仏壇の飾り付けには、三具足や五具足と呼ばれる専用の道具を使います。
お仏壇を購入した際に、これらの道具を一緒に揃えることがほとんどです。
このため、普段何気なく家にあった道具を用いている方も多いのではないでしょうか?

ところが三具足や五具足は、その種類により、飾り付け方や使用場面が違ってきます。
こう聞くと、今の道具の使い方は合っているのかどうか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また宗派により三具足などのデザインが違うかどうか知っておくと買い換えの際役立ちます。

そこで今回終活ねっとでは、仏壇の具足について解説致します。

  • 具足の言葉の意味とは

  • 仏壇の具足とは

  • 仏壇の具足の配置とは

具足とは何かということから、飾りつけについてまで多岐にわたり解説しています。
どうぞ最後までお読みください。

具足の意味とは?

困った人々

まずは具足という言葉の意味ですが、さまざまな意味が含まれています。
「十分に備わっていること」という意味や、「甲冑(かっちゅう)」といった意味があります。

よく聞かれるのは、甲冑の一種である当世具足という言葉ではないでしょうか。
また具足には、「道具」という意味もあり、仏壇の具足とは、仏壇に配置する供養道具のことを指します。

この際の具足とは、仏壇にあるすべての小物を指すわけではなく、花立・燭台・香炉のことを主に言います。
これらの数により三具足、五具足などと呼称が変わります。

仏壇の具足の素材は真鍮製が主流ですが、ステンレス製や純金製などもあります。
またデザインも宗派により異なる場合があります。

仏壇の具足について

仏壇

仏壇の具足は三具足、四具足、五具足というように分かれます。
それぞれの具足の内容や使う場面について、こちらでご紹介します。
また宗派により仏壇の具足はデザインも異なりますので、そちらも合わせて解説します。

三具足(みつぐそく)

三具足とは、花立、香炉、燭台が一つずつセットになったものです。
合計で三つあるため三具足と呼ばれます。
三具足は五具足を簡略化したものです。
このため、三具足は日常的なお供えに用られることが一般的です。

ほとんどの宗派で、用いるべき三具足のデザインや色は決まっていません。
ただ浄土真宗だけは三具足は独自のものを用い、花立のことも浄土真宗では花瓶(かひん)と呼びます。

浄土真宗の中でも宗派によって違いがあり、本願寺派の燭台は宣徳色という黒っぽい色をしています。
大谷派で使われる燭台は金色で、亀の上に鶴が乗ったデザインのものです。
さらに大谷派の花瓶は、八藤紋と牡丹紋が入ったものや鰭(ひれ)付のものを用います。

四具足(しぐそく)

四具足とは、浄土真宗のみで使われる仏具のことです。
内容は浄土真宗本願寺派と浄土真宗大谷派で違います。

本願寺派では、華鋲(けびょう)が1対、火舎香炉(かしゃこうろ)が1つ、燭台が1つの組み合わせとなります。
華瓶は花立と似ていますが、花立が花を生けるのに対し、華瓶は樒(しきみ)を生けます。
火舎香炉は蓋が付いている香炉のことで、焼香に用います。

大谷派では華鋲が1対、火舎香炉が1つ、仏飯器が1つの組み合わせが四具足となります。

また色に関しては、本願寺派の四具足は黒っぽい宣徳色、大谷派は金色で、三具足と同じ色合いとなります。
四具足は単独ではなく、三具足や五具足と一緒に飾られることがほとんどです。

五具足(ごぐそく)

五具足とは、三具足に花立と燭台を1つずつ足したものです。
つまり、花立と燭台1対と香炉1つがワンセットになります。

本来五具足が一番正式な形で、法要など特別なときは五具足を飾る方が良いとされています。
しかし現在では、仏壇や仏間が狭い場合は法要などの際にも三具足を用いることが多いようです。

多いものだと十三具足などもある

仏壇の飾りは、三具足や五具足が基本ですが、多いものになると七具足や十三具足などもあります。
五具足まではほとんどの宗派でその組み合わせ内容にあまり変わりはありません。

しかし、七具足や十三具足の組み合わせとなると色々なパターンが出てきています。
例えば、七具足を花立1対・香炉・燭台1対・玉香炉・線香差しと説明するところもあれば、花立対・香炉・燭台1対・線香差し・マッチ消しとするところもあります。

このため、五具足より多い数の具足を購入する場合は、その内容をご自身の宗派ごとにしっかりと確認することがおすすめです。

具足を置く場所について

仏壇

続いて、具足を置く場所と置き方について見ていきます。
四具足は三具足や五具足と一緒に飾りつけをすることが多いですが、その置き方には決まりがあります。
そちらについても、一緒にご説明します。

三具足・五具足

三具足の基本的な置き方は、香炉が真ん中、仏壇に向かって右側が燭台、向かって左側が花立です。
燭台や香炉によっては、足が3本付いているものがありますが、そのタイプは1本足を手前にして置くようにします。

また浄土真宗大谷派の鶴と亀の燭台には、鶴と亀の口が開いたものと閉じたものがあります。
三具足で飾る場合は、鶴と亀の口が開いたものを用い、仏壇に向かって右側に来るようにします。

さらに鶴と亀の燭台の向きですが、鶴が咥えている蓮軸の蓮の実が正面、蓮の葉が外側に向くようにして置きます。

大谷派には、花瓶にも紋付きや鰭付のものがありますが、紋付きは八藤紋が内側、牡丹紋が外側になるように配置します。
鰭付の花瓶は、鰭が真正面に向くように飾ります。

五具足の基本的な配置ですが、中央に香炉、その両脇に燭台、両端に花立を置きます。
大谷派の鶴と亀の燭台は、口が閉じたものを向かって左側、口が開いたものを向かって右側になるように置きます。
蓮軸の方向や花瓶の向きなどは三具足の時と同じです。

四具足

浄土真宗では、四具足は三具足または五具足と一緒に飾るのが正式だとしています。
その場合の具足の飾り方ですが、四具足は上卓(うわじょく)と呼ばれる小さな台の上に飾ります。
四具足の配置方法は、火舎香炉が中央、その両サイドが華鋲、火舎香炉の奥が燭台です。


次に三具足や五具足ですが、前卓(まえじょく)または中卓(なかじょく)と呼ばれる台の上に置きます。
配置方法は上記の三具足・五具足だけで配置する場合と同じです。

それぞれの卓の置き場所ですが、上卓は仏像などが安置してある須弥壇(しゅみだん)の前が正しい位置です。
前卓は仏壇の中段に置きます。

上卓や前卓を置くにはある程度のスペースが必要ですが、ご自宅によってはそのスペースが不足していることもあります。
その場合は、四具足を飾らなかったり、具足の位置をやや前後させたりとスペースに応じて飾りつけをアレンジします。

仏壇の具足とは?まとめ

人々

いかがでしたか?
具足の意味についてや仏壇の具足について解説してきました。
今回、終活ねっとがお伝えした内容をこちらでもう一度振り返ります。

  • 具足には、「十分備わっていること」や「道具」の意味があり、仏壇の具足とは仏前に配置する供養道具のことである

  • 仏壇の具足は花立、香炉、燭台のことを指しており、その組み合わせにより三具足、四具足、五具足などがある

  • 仏壇の具足のデザインや色はほとんどの宗派では決まっていないが、浄土真宗では独自の具足を用いる

  • 浄土真宗本願寺派は宣徳色の燭台、浄土真宗大谷派は金色で鶴と亀が彫刻された燭台や、鰭付や紋付きの花瓶を用いる。

  • 三具足の配置は中央に香炉、仏壇に向かって右側が燭台、向かって左側が花立が基本である

  • 五具足は、中央に香炉、その両脇に燭台、両端に花立が基本の配置である

  • 四具足は浄土真宗で用いる具足であり、三具足や五具足と一緒に飾るのが正式である

以上が今回の記事のまとめになります。
具足には様々な置き方や飾り方があるということが分かったと思います。

この記事がみなさまの仏壇の具足に関する疑問解決のお役に立てれば幸いです。

終活ねっとでは、具足以外の仏具についての記事も掲載しています。
一緒に読んで頂くとさらに仏壇の飾り付けが分かり易くなるので、ぜひこちらもあわせてお読み下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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