一生独身を貫く覚悟をした方へ、準備するべきことをご紹介します!

生活スタイルは、今や男女とも多様となり、一生を独身で過ごされる方も増えてきました。一生を独身で過ごすことは、気楽さやきままさと引き換えに、相応の覚悟を必要とします。ここでは、生涯独身でいるために必要な覚悟と、そのために必要な準備についてご説明します。

目次

  1. 一生独身。つまり、死ぬときも独り。
  2. 独りで老いる覚悟とはどういうことか
  3. 一生独身の人が覚悟しておくべきこと
  4. 独身が老後を生活するための準備
  5. 一生独身でいる覚悟のまとめ

一生独身。つまり、死ぬときも独り。

一生を独身でいるということは、死ぬまで結婚しないということです。
結婚しないということは、家庭を持たないということ。家庭を持たないということは、配偶者も、配偶者との子供も持たないということ。
配偶者がいなくても、シングルファザーやシングルマザーとして、子供を持つことはあるかもしれません。ですが多くは、独身でいるということは、「未婚・子なし」ということです。

若いうちは、配偶者も子供もいないということに、ピンとこない方もいるでしょう。
ですが、自分が年をとり、体の弱りを自覚するようになってくると、だんだんと「独りでいることの意味」を実感してくることになります。自分の両親の老いを見ていくことで、感じる部分もあるでしょう。

もっとも身近な親族である自分の両親は、自分よりも先に老いていきます。年齢差を考えると、両親が先に他界する確率は、自分が先に死ぬ確率よりも高いはず。自分に兄弟がいればまだ良いですが、一人っ子が増えている現代では、兄弟がいないことも少なくないでしょう。
兄弟はおらず、両親が他界となれば、一親等以内の血縁はだれもいなくなってしまいます。

それはすなわち、「死ぬときも独り」ということです。

独りで老いる覚悟とはどういうことか

自分が元気で、「ひとりでなんでもできる。ひとりでどこへでも行ける」という時には、独りでいることの不安や恐怖を感じることは少ないかもしれません。
ですが、自分が老いて弱ったときのことを想像してみましょう。

人は老いると、思うように体が動かなくなります。関節は強張り変形し、筋力は落ち、少し動いただけで疲れてしまうようになります。老眼や白内障、その他の眼病にもかかりやすくなり、目が見えにくくなって、耳も遠くなっていきます。その他にも、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなったり、物忘れが増えて記憶力が悪くなっていったりと、不安要素は山積みです。

自分の体にこんな症状がおきて、心細くなったとき、自分を守ってくれる親は、すでにいません。
自分のことを大切に思ってくれる、配偶者や子供もいません。

生涯を独り身で過ごすと決めたあなたは、自分が弱って心細くなったときにも、死ぬまで独りで過ごす覚悟を決めなくてはいけないのです。

一生独身の人が覚悟しておくべきこと

人は、独りで死ぬことはできません。
老いていく過程で、他人からの世話を必要とするようになり、だんだんと世話をされることが増えてゆき、やがて自分ではできることがほとんどなくなって、生命の維持すらもできなくなり、亡くなります。

入浴している最中に心不全を起こすなど、突然死するケースもあります。この場合は、生きるための世話は必要はないかもしれません。ですが、死亡に際して死亡診断書が必要となり、場合によっては検死を要することになりますし、遺体の引き取りや供養などにはやはり、他人の世話を必要とします。

いずれの場合でも、他人の世話にならなければ、人は死ぬまで生きることも、死ぬこともできないのです。

子供がいれば頼めることもあるかもしれません。配偶者が元気でいれば、配偶者に世話をしてもらうこともあるでしょうし、ふたりならば協力してやっていけるかもしれません。
ですが、独りでいることを決めたあなたには、世話をしてくれる身近な存在がいないのです。

一生独身でいる覚悟を決めた方は、老いて死ぬまでの世話を誰に頼むかを考えておくことが必要です。想定される範囲で、必要となる世話を誰に頼むか、どういった場所に頼むかを自分で考えておき、必要な時が来たら依頼できる手はずを整えておくことが大切です。
物忘れが進み、自分で判断や契約などができなくなった場合にも、誰にその代行を頼めるか準備しておく必要があるでしょう。

独身が老後を生活するための準備

では、具体的にどういった準備がおこなえるかを見ていきましょう。

まず、生きている間の生活を確保することが必要です。
具体的には、食事の支度・洗濯・掃除・買い物などの家事や、入浴・排泄・食事を食べるなどの生活のための動作です。

一生独身でいる方は、困ったときに家族を頼れないことを想定しておきましょう。
そうなった時に助けとなるものを、知っておく必要があります。

公的な福祉制度を利用する

介護保険制度や民生委員、地域支援事業など、助けになる制度が公的に用意されています。
利用できるサービスについては、自治体によって異なる場合もあるので、注意が必要です。利用について条件があるものや、費用が発生するものもあります。必要性が感じられたときや、知っておきたいことがあったら、今のうちから問い合わせをしてみるのも良いでしょう。

市役所の窓口

まず、高齢者が生活について不安を覚えた際に相談ができる窓口として、市役所の福祉相談窓口があります。名称は自治体によって異なりますので、自分の住まいの市役所と管轄部署の名前を知っておくとよいでしょう。

地域包括支援センター

介護全般についての相談ならば、地域包括支援センターというものがあります。介護保険制度やさまざまな福祉について、門戸を広く開き、相談に応じている窓口です。地域包括支援センターは地区ごとに担当区域決まっているので、自分の住まいの地域を担当している地域包括支援センターに相談しましょう。

介護保険制度

施行開始から年数も経ち、利用している方も増えているので、ご存知な方も多いでしょう。高齢者がひとり暮らしをするためには、特に忘れてはいけない制度です。市役所や地域包括支援センターでは、介護保険制度についても教えてくれます。

民生委員

民生委員とは、厚生労働省に委嘱される、相談や情報提供をしてくれる立場の方です。住まいの地域ごとに担当が決まっていて、市役所に問い合わせをすると教えてくれます。緊急通報装置や宅配弁当など、民生委員を通すことで利用できるサービスもあります。公的サービス以外の民間サービスについて、情報を持っている場合もあります。
困り事や心配事ができたときには、民生委員の存在を思い出してください。

成年後見制度について知っておく

成年後見制度とは、認知症や障害などで判断能力の不十分な方々を保護し,支援するのが成年後見制度です。契約などの代行や、財産管理に関する支援などをおこないます。
介護保険サービスの利用や、老人施設の入所などには、契約が必要となります。金銭の出納や財産管理が難しくなる場合もあるでしょう。
そういった契約ごとに親族の手を借りられない場合は、この制度が役にたちます。

頼れる人間関係をつくっておく

いくら独りで暮らすつもりで覚悟していても、やはり頼れる人間関係は必要です。
暮らしている上でちょっとした異常があったときや、生活するうえでちょっと頼みたいことがあったときに、近隣の方に頼めるのと頼めないのとでは大きな違いがあります。

隣近所とのつきあいを大切にし、助け合う精神を常に心の片隅に持っておきましょう。
これは人が地域で生きる上ではとても大切なことですが、独身のまま、年老いても独居での生活を続けることを覚悟しているなら、なおさら肝に銘じておかなくてはいけないことです。

一生独身でいる覚悟のまとめ

男女とも、生涯を独身で過ごされることは、珍しくなくなってきました。個々人の意思を尊重する社会風潮の変化もあるでしょうが、仕事や趣味などが充実しており、結婚や家庭以外にも人生の満足感を得られやすくなったことも要因の一つでしょう。

ですが、一生を独身で過ごすということは、それなりのリスクも背負うこととなります。
なによりもまず、配偶者や子供がいない独身の方は、親が亡くなってしまうと、自分のもっとも身近な家族がいなくなってしまうということを覚えておきましょう。
身近な家族がいなくなってしまうということは、たとえようのない喪失感を生むものです。

一生独身で過ごす覚悟を決めたのなら、老後の生活の保証はもとより、喪失感が補填できる手段や、それに代わるものを見つけておくことも大切です。

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