49日のお供え物の注意点とマナー。金額の相場やのしの書き方は?

49日の案内が来たら、お供え物はどのように準備したらいいのでしょうか。そして当日はどう渡したらいいのでしょうか。ここでは49日のそもそもの意味から、四十九日の一般的なお供え物、そしてお供え物を選ぶときの注意点や、渡す際のマナーについて、くわしく紹介します。

目次

  1. そもそも49日(四十九日)とは
  2. 49日の一般的なお供え物
  3. お供え物を選ぶときの注意点
  4. お供え物を持参するときのマナー
  5. 心のこもったお供え物をしよう

そもそも49日(四十九日)とは

葬儀

49日(四十九日)とは故人の命日から49日目におこなう法要のことです。厳密にいうと「法要」とはお経をあげてもらうことを指し、その後の焼香や会食までをあわせて「法事」といいます。親族や友人があつまり、故人をしのび供養する大切な式です。

仏教における49日の意味

大乗仏教、特に日本の多くの宗派では、人が死ぬとしばらく現世と来世の境にとどまって、やがて来世に行き、そして生まれ変わるといわれています。この境にとどまる期間が49日間。仏教用語では「中陰」といいます。この間に、人は閻魔大王などから現世でのおこないを審判され、どの世界に生まれ変わるかの判決をうけます。

善行、つまり善いおこないをつんでいれば、極楽浄土に生まれ変わることができます。そこで故人が極楽浄土へ行けるように祈るのも、49日までの法要の役割です。そのためこの間の法要は「追善法要」とも呼ばれます。故人の善を追加するわけです。

追善法要は命日から7日間ごとにおこなわれます。そして生まれ変わりの最終審判がくだる49日目は特に重要とされ、遺族以外にも親族や友人が参列して、焼香したりお供えをしたりするのです。
ちなみに近年では、みなが集まりやすいようにと、ちょうど49日目でなく、それより前の週末に法事をおこなうところも増えています。

では、こうした49日の法事において、どんなお供え物をしたらいいのでしょうか。くわしく見ていきましょう。

49日の一般的なお供え物

仏壇

お供え物は故人の冥福(冥途での幸福)を祈り、生前の感謝を伝え、また遺族をなぐさめるためのもの。特に49日は葬儀や初七日以降のもっともおおきな法事で、香典とともにお供え物を持参するところもあります。49日の一般的なお供え物の例を、以下に見ていきましょう。

お供え物の定番、お菓子と果物

和菓子や洋菓子、せんべいやゼリーといったお菓子は、お供え物の定番です。故人だけでなく遺族もよろこばれるでしょう。菓子店やデパート、スーパーにネットショッピングなど、購入できる場所が多いのも特徴。よく吟味して、気持ちの伝わるお菓子を選びましょう。

また季節の果物もよろこばれます。バラで購入する場合でも、詰め合わせや盛りかごなどでも、やはりスーパーやデパートなどで身近に購入できるので、お供え物の定番のひとつです。

種類もたくさん、お花

お供え物としてお花をとどける方も多いかと思います。49日までは忌中になるので、故人を弔い、遺族にお悔やみをする意味で、菊やユリなどの白を基調としたお花をお供えします。ただ遺族をなぐさめるため、あるいは故人が子どもだった場合などに、カラフルな花を添えることもあります。

なお49日には、献花ではなく、かごがついていてそのまま飾れるアレンジメントが好まれます。また生花を乾燥させたブリザーブドフラワーや造花も、水を代える手間がはぶけて重宝されます。ただ地域によって慣習もことなるので注意が必要です。

ビールなど、故人の好きだったもの

故人が生前好きだったものをお供えするという方もおられます。たとえばお酒が大好きだった人にビールや日本酒をお供えするなどです。ただ宗派や地域の慣習、遺族の意向もありますので、気になる場合は確認してからお供え物を用意するといいでしょう。

お供え物を選ぶときの注意点

仏壇

こうしたお供え物を選ぶときには、しきたりや、遺族の迷惑とならないように配慮しなければなりません。お供え物を購入するときの注意点についてまとめてみました。

お供え物の金額の相場はどれくらい?

気になる金額の相場ですが、49日のお供え物は香典とともに持参するので、それほど高価でなくてもかまいません。地域などによって差はありますが、故人と親しい関係だった場合は5千円~1万円ていど。一般的な関係だった場合は3千円~5千円ていどが相場です。これをだいだいの目安に、あとは周囲とも相談しながら、お供え物の金額を設定しましょう。

お菓子や果物は日持ちのするものを

お供え物は長期間、仏前に置かれます。特に夏場は劣化も早いので、日持ちのする食べ物を選びましょう。お菓子であれば1か月以上の賞味期限があるものを、果物であればバナナやイチゴなどよりも、実のかたいものがいいでしょう。

またお菓子をお供えする場合、あとでお下がりをいただいて分配することを考えて、個別に包装されたものがよろこばれます。羊羹であれば一切れずつ包装されたものを、クッキーやおかきであれば小分けにされたものを選べればなおよいでしょう。

トゲのある花、香りのつよい花は避ける

バラやあざみなど、トゲのある花は避けたほうがよいでしょう。遺族が水を代える際のさまたげとなりますし、仏前がトゲトゲしくもなってしまいます。

また、香りのつよい花も避けたほうがいいでしょう。強烈な香りに体調がわるくなるという遺族もおられるからです。おなじ理由で、ユリなどの花粉がおおい花はあらかじめ花粉をとりのぞいておきましょう。

肉や魚など、殺生につながるものも避ける

仏教では基本的に殺生を禁じています。どこまで厳格に当てはめるかはかなり差がありますが、お供え物に肉や魚など、殺生のイメージとつながる食べ物も避けたほうが無難です。

ただ故人が大好きで、遺族からもぜひとお願いされたので、ハムをお供えしたという例もあります。しきたりよりも気持ちが大事という人も増えています。このあたり、気になる方は遺族やお寺などによく相談されてください。

お供え物を持参するときのマナー

お供え物を選んで、いざ49日となったとき、遺族にたいして不快な思いはさせたくないものです。そこでお供え物を持参したときの当日のマナーも、ここに紹介します。

「のし」の選び方と書き方

どんなお供え物をするにしても、表紙には必ず弔事用の「のし(熨斗)」をつけます。のしとは白地に水引が印刷された掛け紙のことです。もともとはアワビをのした慶事用の贈り物でしたが、転じて掛け紙の右上に付ける六角形の飾りを意味し、また転じて掛け紙全体を指すようになり、さらに現在では六角形の飾りのない弔事用の掛け紙をも「のし」と言うようになりました。

49日における「のし」は、黒白または双銀の水引のものを使います。ただ関西などでは四十九日以降から黄白の水引を使うようです。地域の慣習に注意してください。また、包装紙の下にのしを貼ってしまうと誰からのお供え物かわからなくなるので、参列する場合、のしは包装紙の上から貼りましょう。

水引の上側には黒で「御供」「御供物」などと書きます。また仏教のおおくの宗派では「御霊前」とも書きますが、浄土真宗では死後すぐに来世に行き仏となると考えられているので「御仏前」と書きます。そして水引の下には参列者の代表名をフルネームで書きます。もし夫婦ともにお世話になった場合には、下の名前を連名にします。

お供え物の袋

お菓子や果物などをお供え物として持参する場合、紙袋に入れていくことが多いと思います。その際には、紙袋ごと渡すのではなく、中身だけとりだして渡しましょう。のこった紙袋はちいさくたたんで持ち帰ります。

また風呂敷につつんで持参するとより丁寧です。家庭に風呂敷がある場合はぜひ活用してください。このときも風呂敷からとりだして、中身だけ渡すようにしましょう。

お供え物を渡すとき

お供え物は、直接みずから仏壇に置いてはいけません。かならず施主(法事の代表者)や遺族に手渡すようにしましょう。仏壇にそなえるのは遺族の役目です。ちなみに渡すときには両手で丁寧に差し出すこともお忘れなく。

そして同時に、遺族に声をかけましょう。49日に案内していただいたお礼を述べるとともに、ともに故人を供養させていただくこと、そして「些少ながらお供えください」などと言って手渡します。こうしたちょっとしたマナーが故人への感謝の気持ちを表すとともに、遺族の心もやわらげることにつながります。

心のこもったお供え物をしよう

仏壇

いかがでしたか。49日のお供え物について、選び方や注意点、渡す際のマナーを見てきました。こうしたしきたりは、地域によっても宗派によってもさまざまですので、上に紹介した例はごく一般的なものにすぎません。わからないことは年長者や僧侶など、くわしい方によく確認されるのがいちばんでしょう。

また、49日は故人の死を悼むとともに、冥福を祈り、感謝をささげ、自分と故人との関係に思いをいたす場でもあります。なによりその気持ちが大切で、それを形にしたものがお供え物でもあります。心のこもったお供え物をお贈りください。

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