意外と知らない神社の教え「神道」ってなに?

もっとも日本で有名な宗教は仏教だと思います。しかし、仏教はお寺の教え。実は日本には「神道」と呼ばれる神社の教えがあるのです。神社の教えである神道がどのようなものか紹介します。

目次

  1. 神道は日本人の心?
  2. 本当に神道と無縁ですか?
  3. 私は宗教はちょっと…。
  4. オーマイゴッド!
  5. 日本人は神頼み?
  6. 話が見えなくなってきました
  7. 神道は仏教も儒学もなんでもとりいれる
  8. 神道には教典がありません
  9. 神社のお経、祝詞って何?
  10. 神社で聞いてもわからないのは
  11. 神道はどうやって伝わった?
  12. 神道と日本人の奇妙な関係
  13. 神様には逆らわない
  14. 神道が全てではないものの…
  15. 神社の教えはどうでしたか?

神道は日本人の心?

神棚

神道ってご存じですか?
皆さんのほとんどが宗派は何かと聞かれたら、無宗派だとお答になられるかと思います。
海外ではキリスト教やイスラム教などなにかしらの宗教を信仰している方が普通なので、パスポートに無宗派だと記載するとちょっと嫌な顔をされるそうです。

信仰心が無いということはマナーも思いやりもない。
海外から見るとそんな風に思われてるのかもしれませんね。
しかし日本人は世界から見て、とても暖かみのある人種だとも言われます。

今回紹介する神道にはこの無宗派であるにも関わらず、温もりのある日本人の心に関係するような話があるんですよ。

本当に神道と無縁ですか?

神道も宗教の一種ですが、日本で良く聞く宗教で最も有名なのがキリスト教と仏教だと思います。
町のいろんなところに、教会やお寺がありますよね。
さて、では初詣と言えばどこに行きますか?

おそらくほとんどの人が神社だと思います。
教会はキリスト教、お寺は仏教。
さて神社は?

そうです、これが神道なんです。

私は宗教はちょっと…。

暦や人生の節目に神社に行くのは慣わしですから、それで宗教家だということはもちろんありません。宗教といえば、お酒は飲むな、欲は捨てろ、愛を持て。
なんだか堅苦しいですもんね。

確かに国ごとに違った宗教があり、宗教はその国の文化の一部になって根付いているように思えます。例えばイスラム教の人々がモスク(聖地)を拝む姿は異文化や宗教の差が際立ちますね。

宗教というとこんなたいそれたことのように思えてしまいますが、実はもっとみじかなところで自然に寄り添っているものなんです。

オーマイゴッド!

日本には神社が多くありますが、アメリカには教会が沢山あり、アメリカ人の多くの人はキリスト教です。
こんな言葉を聞いたことありませんか?

「オーマイゴッド!」
これはとても困ったときに言う英語ですね。
和訳すると「私の神様!」

これはキリスト教の教えに根付くものです。
キリスト教は唯一神(ゆいいつしん)と呼ばれる絶対神の存在が信じられています。
だから困ったときは神頼みなんです。

日本人は神頼み?

日本人の多くの方のお参りは神社に行かれると思いますが、困ったときは意外と神頼みをしないんですよね。
最悪な事態にあっても「おお、神よ!」なんて言いません。

ではなんて言うでしょう?
現代ではあまり使わなくなっていますが、時代劇や格闘マンガなんかでは見られますでしょうか。
絶対絶命の窮地に立ったときに「南無三!」や「南無阿弥陀仏…」なんて言うのを見たことがありませんか?

これは仏教の念仏ですね。
日本人は困ったときは仏頼みをするわけです。
宗教はこんな風に日々の生活の中に文化として溶け込んでいるんです。

話が見えなくなってきました

困ったときは仏頼みなら、日本人は仏教じゃないの?
神道の話はどこにいったの?
なんて、そろそろ怒られてしまいそうですね。

本題に入っていきたいと思いますが、この曖昧さが神道なんです。
仏様?神様?神社?お寺?
なんでもいいやが神道ということです。

神道は仏教も儒学もなんでもとりいれる

神社で神道が成立してから、教えをどうするかという話はあったそうです。
しかし、中国から仏教や儒学の教えが伝わってきており、それはそれで素晴らしい内容だったため、神道は特別に教えを作ることをしませんでした。

良いものはいい。あるならそれで良い。
神道はそんな大らかな考え方のまま成立しました。
だから神社の宗教であるのにかかわらず神道には教えがないんです。

神道には教典がありません

そもそも教えとは教典(きょうてん)に書かれている内容のことですが、実は神道にはこの教典がないんです。

ちなみにキリスト教は聖書。イスラム教はコーラン。仏教はお経が教典です。

でも神主さんも神社で行う祭儀の時にはお経みたいなものを読んでいるのを見たことがある。
そう思われましたか?
そうですね。あれは祝詞(のりと)と言ってたしかに神社で使うお経のようなものです。

ですが、書いている内容は他の宗教と方向性が違います。

神社のお経、祝詞って何?

神社で読まれる祝詞ですが、これは教えではありません。
例えば仏教で有名な般若心経では「悟りとは無である」ということを、お釈迦様とその弟子の会話という形式で伝えている内容です。

神社の祝詞はその内容は神様や国、お祭りをすることの意味などについて書かれています。
教えではなくて文化や歴史の説明なんです。

神社で聞いてもわからないのは

祝詞を神社で聞く機会はあるかもしれませんが、言ってることはわからないんじゃないかと思います。
それは祝詞には大昔の言葉が使われているからなんです。

なので良く聞いていても分かるのは最後の「はらいたまえー」くらいだと思います。
歴史を伝えたいような、伝える気がないような。
なんだか可笑しいですね。

神道はどうやって伝わった?

神道には教えがありません。
では神道はどのように生まれ、何を伝えてきたのでしょうか?

神道がその考え方の元にしているのは、古事記(こじき)を代表とする古い日本の歴史書です。
古事記は日本の最古の歴史書であり、その中には神様やこの国の成り立ちについて書かれています。
歴史書に神様が登場するのは違和感がありますね。

これは古事記が作られた理由にあります。
古事記は712年に当時の天皇によって作られました。
これは、すでに戦乱が国を支配する時代になんとかして国をまとめたいという思いからでした。

そこで考えられたのが、天皇を神として広く伝えることで、天皇を中心に国をまとめることでした。そのため、古事記の後半には神の子としての天皇が登場します。

これが言い伝えとなり、皆の中に浸透していったということです。

神道と日本人の奇妙な関係

このままだと天皇陛下のお話になってしまいそうですが、神道が日本人の心に根付いているということが今回のテーマです。

日本人といえば思いやりと風情です。
東京オリンピックでは「おもてなし」なんて言葉が使われましたね。
この、思いやりと風情を伝えているのが他でもない神道なんです。

なぜ教えが無いのにそんなことができたのか。
それは、神様がありとあらゆるものに宿っているからです。

キリスト教やイスラム教を信仰する国と日本の大きな違い。それは八百万の神(やおよろずのかみ)ということです。
これは、他の国がたった一人の神様を大切にするのに対して、日本には沢山の神様が存在するという違いを言います。

山の神、火の神、木の神、トイレの神様もいます。
ちなみにトイレの神様は弥都波能売神(みづはのめのかみ)と言います。
かっこいい名前ですね。

神様には逆らわない

多くの国では学校教育や、家庭の教育に教典を読むことを義務づけたり習慣として存在します。
日本にはもちろん神社教育もありませんし、それに近いこともしません。
それならいったいどのように日本人の心として浸透してきたのでしょうか。

それは、親から子へ、孫へという形です。

おばあちゃんからこんな話を聞いたことはありませんか?
「トイレでツバをはくとバチがあたるよ」
そんな迷信といわれるものは日本には沢山あります。

これが神道の考え方そのものなんです。
バチがあたるのは怖いからやらない。
そして、大切に扱う。

あっちにもこっちにも神様がいますから、あれもこれも大切にする。
これが長い日本の歴史の中で代々伝えられた思いやりの心、神道の教えなんです。

神道が全てではないものの…

神道の教えと日本人の思いやりの心にはなんだか不思議と関連性がありますね。
これはもちろん神道として伝わっているものではありませんから、本当の信憑性はありません。

ですが昔々の天皇が伝えたかった教えは今も日本人の心として残っているのかもしれませんね。

神社の教えはどうでしたか?

神道について色々書きましたが、一言でまとめると別にいつもと変わらないというところです。
ですが、普段馴染みのない宗教もこんなに身近に存在しているというのは面白くありませんか?

昔は教えは神社やお寺のものでしたが、今ではインターネットがあります。
色々な教えについて調べてみると新しい発見があるかもしれませんよ。

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