仏壇の扉を閉じることはある?|葬儀・お盆・正月・四十九日

仏壇の扉を閉じることはある?|葬儀・お盆・正月・四十九日

普段仏壇に手を合わせる際は仏壇の扉を開けています。仏壇の扉は開けたままにしておいてもよいのか、閉じるのならいつ閉じたらよいのかわかりませんよね。今回は、この仏壇の扉の持つ役割や扉を閉じるタイミングについて詳しく紹介します。

最終更新日: 2020年12月17日

仏壇の扉は閉じる?

仏壇

現代では仏壇のデザインも多種多様となっており、和室だけでなく洋室やリビングなど、どの部屋にも合うデザインの仏壇も増えてきています。
普段から手を合わせる機会の多い仏壇ですが、仏壇の扉は開けたままにしておいてもよいのか、閉めるタイミングがあるのかわかりませんよね。

今回「終活ねっと」では、仏壇の扉の役割を説明したうえで、仏壇の扉を閉じるのかどうかや、閉じるタイミングについてご紹介します。

  • 仏壇の扉の役割とは?

  • 仏壇の扉の開け閉めするタイミングについて

  • 葬儀の間は仏壇の扉を閉じる?その場合にはいつまで閉じるの?

  • 四十九日までは仏壇の扉を閉めたほうがいい?

以上の項目を軸に解説していきます。
仏壇の扉の開け閉めでわからないことがあった方や、開け閉めするタイミングを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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仏壇の扉の役割について

仏壇

仏壇は、お寺の本堂を模したものであると言われています。
お寺の本堂は、ご本尊を安置する「内陣(ないじん)」と、その外側の「外陣(がいじん)」に分かれています。
内陣は神聖な場所であり、一般の人は立ち入ることができません。

仏壇はお寺の本堂を模したものとされることから、本堂と同様に、仏壇であっても御仏と人間との距離を置くべきであると考えられていました。
この御仏と人間との境界線の役割を担っているのが、仏壇の扉であると言われています。

典型的な形の仏壇には雨戸と障子という二重の扉が付いています。
雨戸は外側の扉、障子は内側の扉です。

雨戸と障子の2つの扉が手前に開くタイプの仏壇を前開きと呼びます。
この前開きは、主に小型の仏壇で見られます。
また、雨戸と障子を手前に開き、更に左右に広がるタイプの仏壇を三方開きと呼び、こちらは主に大型の仏壇で見られます。

仏壇の扉の開け閉めについて

仏壇

仏壇の扉の役割について理解いただけたと思います。
では、仏壇の扉の開け閉めには何か決まりがあるのでしょうか。

仏壇の開け閉めに関しては、実のところ明確な決まりというものはありません
お盆などの際に開け閉めしたり、それぞれのご家庭の都合によって開けるか閉じるかが変わってきます。

開け閉めの決まりは特にありませんが、一般的に開けていることが多い、閉じることが多いというタイミングがあります。
以下では、仏壇の扉を開け閉めするタイミングについてご紹介します。

普段の夜

一般的には、朝になると扉を開けて、夕方に扉を閉じることを習慣としているご家庭が多いようです。

私達も日常生活において、朝には雨戸を開けて夕方には雨戸を閉める習慣があります。
仏壇も同様に、ご先祖様にゆっくりと休んで頂きたいという思いを込めて、夜には仏壇の扉を閉める習慣があるとも言われています。

一般的に夜に仏壇の扉を閉めることが多いと述べましたが、中には外出する際や来客時に扉を閉じるというご家庭もあります。
仏壇の扉は、それぞれのご家庭の生活リズムに合わせて開け閉めされているようです。

また二重扉の場合には、内側の障子のみを閉じて、外側の雨戸は開けたままにしていても問題はありません。

以下の記事では、夜にお参りしてよいかなどについてが載っていますので、ぜひご覧ください。

お盆飾りをしている間

お盆の期間中、仏壇にお盆飾りをするご家庭は多いでしょう。
お盆には、故人やご先祖様の霊が帰ってくると言われています。
そのため仏壇にお盆飾りをした場合には、基本的に仏壇の扉は開けたままにします

しかしお位牌を精霊棚へと移動させている場合であれば、仏壇の扉を閉じても問題はないと言われています。

正月の期間

一般的には、正月の期間であっても仏壇の扉を開けているご家庭が多いでしょう。
地域や宗派などによっては、正月に仏壇の扉を閉じる慣習がありますが、本来仏壇はご先祖様を供養するものであるため、正月の期間であっても仏壇の扉は開けておいて問題はありません

宗派による違い

仏壇の開け閉めに関しては、宗派によっても意見が異なります
特に葬儀の際の仏壇の扉の開け閉めに関しては、地域や宗派によって意見が変わってきます。

浄土真宗や浄土宗、日蓮宗、日蓮正宗などの宗派では、葬儀の際に仏壇の扉は開けておくものとされています。
これは「故人は、ご本尊もとで、僧侶の導きにより成仏する」などといった考えによるものです。

反対に真言宗や曹洞宗、臨済宗などの宗派では、葬儀の際に仏壇の扉は閉じるものとされています。
その理由は、葬儀の際の慌ただしさによって、ご本尊様やご先祖さまに対して失礼のないように仏壇の扉は閉じるものであると考えられているからです。

このように、宗派によっても仏壇の扉の開け閉めについて意見が分かれています。

葬儀の間は閉じる?いつまで閉じるの?

困った人々

葬儀の間に仏壇の扉を開けるのか閉じるのかについては、宗派によっても意見が異なります。
一般的には葬儀の間も仏壇の扉を開けておくという意見が多いようです。
それは、故人がご本尊の導きにより成仏するという仏教本来の考え方によるものです。

しかしながら、宗派だけでなく家庭や葬儀屋などにより、葬儀の間に仏壇の扉を閉めるケースもあります。
この理由には諸説あるようですが、具体的には次のように考えられています。

  • 死を穢(けが)れとする神道では、葬儀の際に神棚などの扉を閉じて白い半紙を貼る慣習がある。
    この慣習を、仏教も同様であると勘違いして、葬儀の際に仏壇の扉を閉じる慣習が広まった。

  • 自宅で葬儀を行う際には慌ただしくなるため、仏壇の扉を開けておくと、ご本尊やご先祖様に失礼にあたると考えられている。

また、葬儀の際に仏壇の扉を閉じた場合には、葬儀が終了し次第、なるべく早めに仏壇の扉を開けるようにしましょう。
中には、四十九日までは仏壇の扉を閉めておくという風習のご家庭もありますが、その場合にはその風習に従うようにします

四十九日までは扉を閉じる?

困った人々

神道の場合、死を穢(けが)れとするため、忌が明けるまで神棚や祖霊舎の扉を閉めて白い半紙を貼る慣習があります。
これは、神棚や祖霊舎に穢(けが)れが及ばないよう、結界を貼る意味があります。

仏教の場合はどうなのでしょうか?

以下では開けておくべきという意見と、閉じるべきという意見の両方をご紹介します。

開けておくべき

前にも述べているように、仏教においては死を穢(けが)れとする考え方はありません。
そのため、一般的には葬儀の際と同様に、四十九日までの期間であっても仏壇の扉は開けたままにしておきます。

特に浄土真宗や浄土宗、日蓮宗、日蓮正宗などの宗派では、仏壇の扉は開けておくものと考えられています。

閉じるべき

先程も述べたように、一般的には四十九日の間でも仏壇の扉は開けたままにします。
しかしながら、地域や宗派によって四十九日まで仏壇の扉を閉じるという慣習もあります。

四十九日まで仏壇の扉を閉じるべきという考え方は、主に次のような理由によるものです。

ご本尊様の失礼にあたる

地域や宗派などによりますが、家族が亡くなった際には、四十九日まで祭壇を組み故人を悼む習慣があります。
祭壇に手を合わせる際に仏壇に背を向けてしまったり、仏壇の前を慌ただしく横切ったりすることは、ご本尊やご先祖様に対して失礼にあたると考えられています。
また家族が亡くなると、特に四十九日までは慌ただしい日々が続くため、落ち着いてご本尊様やご先祖様に手を合わせることできない場合もあります。

このような状況の中、ご本尊様やご先祖様に対してお気を遣わせない、また失礼な言動をお見せしないようにするためにも、四十九日までは仏壇の扉を閉じるべきと考えられています。

故人の成仏の妨げになる

仏壇の扉を閉じるべきという根拠の一つとして、仏壇の扉を開けておくと故人の霊が成仏できないという考え方があります。

故人のもとに仏壇(仏様)があることで、心が惹かれてしまい成仏することができないとされているのです。
そのため、仏壇の扉は閉じるべきだと考えられています。

仏壇の扉は閉じる?まとめ

仏壇

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、仏壇の扉を閉じるのかどうかについて以下のことを解説してきました。

  • 仏壇はお寺の本堂を模したものであり、御仏と人間との境界線の役割を担っている。

  • 仏壇の扉は、一般的には朝に開けて夕方に閉めることを習慣としているご家庭が多い。
    二十扉の場合には、内側の障子のみを閉め、外側の雨戸は開けたままでも問題はない。

  • お盆の期間中に仏壇にお盆飾りをした場合には、仏壇の扉を開けたままにする。
    お位牌を精霊棚へと移動させている場合には、仏壇の扉を閉じても問題はない。
    正月の期間中も、仏壇の扉は開けたままで問題はない。

  • 葬儀の間であっても、一般的には仏壇の扉を開けたままにしておく。
    地域や宗派によって、葬儀の間に仏壇の扉を閉じた場合には、葬儀終了後すぐに扉を開けても問題はない。

  • 一般的には、葬儀同様に四十九日までも仏壇の扉を開けたままにしておく。
    地域や宗派によっては「ご本尊様の失礼にあたる」「故人の成仏の妨げになる」という考え方から、四十九日まで仏壇の扉を閉じる慣習もある。

仏壇を置いているご家庭により、仏壇の扉を開け閉めするタイミングは異なります。
仏壇を置いている部屋によっても、そのタイミングは様々でしょう。

地域や宗派によって慣習は異なりますが、仏壇の扉の開け閉めに関して明確な決まりはありません。
大切なのは、ご本尊様やご先祖様に毎日手を合わせる気持ちです。
それでも不安に感じることがあれば、菩提寺に相談するのも一つの解決法と言えるでしょう。

以下の記事では、仏壇の仏具の正しい並べ方について紹介しています。
気になる方はぜひご覧ください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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