仏壇の水入れには何を用いる?|茶湯器・供え方・交換頻度・蓋

仏壇の水入れには何を用いる?|茶湯器・供え方・交換頻度・蓋

水のお供えは仏様や故人に対して感謝の気持ちを示す大切なことです。しかし仏壇の水入れには何を使えばいいのか疑問に感じませんか。また水の交換時期や供え方なども正しく知っておく必要があります。そのような疑問にお答えする仏壇の水入れについて解説いたします。

2019-10-16

仏壇の水入れには何を使う?

仏壇

仏壇に供えるもののひとつにお水があります。
しかし、お水を仏壇にお供えするといっても、使用するべき仏具やお供えするタイミングなどがあるのか気がかりですよね。

そこで今回終活ねっとでは、仏壇の水入れとして使用するもの、また水のお供えに関することを以下のポイントごとにご説明したいと思います。

  • 仏壇の水入れの容器について

  • 浄土真宗の仏壇では水をお供えしない

  • 水をお供えする時と下げるタイミングについて

  • 水の代わりにお供えできるもの

  • 仏壇に水を備える際に注意したいこと

仏壇を引き継いだ後、お手入れ方法やお供えについて疑問を抱くことがよくあります。
適切なマナーで仏様と故人に感謝するための、大切な情報をお伝えします。

ぜひ最後までお読みいただき、仏壇のお手入れにお役立てください。

仏壇の水入れには何を使うべき?

仏壇

仏具は色々な種類がありますので、何に使うものか、どんな意味があるかわからないものもあります。
水のお供えには、コップなど一般的に思いつくアイテムを使ってもよいのか気になってしまう方もいらっしゃると思います。

毎日仏壇にお線香やお供え物をするのは、仏様や故人に対して差し上げる意味があるだけでなく、家族が元気で食事をできることに感謝する意味があります。

そのため、正しい方法でお供えして差し上げたいですよね。

では 仏壇の水入れに何を用いるべきか、次のポイントごとに詳しく解説していきましょう。

専用の容器として茶湯器がある

仏壇の水入れはどんな容器を使うのか、さほど気にしない方もいるようですが、本来は専門の入れ物の茶湯器を使いお供えします。

仏具の中でもとてもポピュラーな容器で、蓋つきのものなど色々なタイプがあります。

茶湯器の隣にご飯を入れる仏飯器を置く組み合わせや、位牌の前にそれぞれ置く場合など、宗派や地域によっても毎日のお供えのスタイルが若干異なります。

コップや湯飲みでも代用できる

茶湯器を使うことは仏壇の水入れの基本的な手法ですが、専用の容器を必ず用いる必要はありません

なかにはコップや湯飲みを使い仏壇にお水をお供えする方も多く、一般的になっています。

どのような容器を使うか悩むよりも、感謝の気持ちを込めて毎日お水をお供えする気持ちが大切なのです。

茶湯器がない場合は、コップや湯飲みなど仏壇用として決めた普通の食器を使うこともよいでしょう

ペット用仏壇の水入れ

家族の一員として大切に暮らしてきたペットが亡くなった場合、いつまでも供養したいという気持ちで、ペット用の仏壇を用意される飼い主の方がいます。

ペットグッズの市場が拡大される近年、仏壇もそのひとつでペット用仏壇の専門店も増えています。

ペットの仏壇があると毎日手を合わせることができますし、亡くなった後も飼い主とペットのつながりが保てます。

ペット用の仏壇の水入れですが、基本的には通常の仏壇と同じです
ペット用の水入れ用の仏具を購入することもできますし、コップやお皿を使い水入れに代用することもできます。

ペット用仏壇に関する内容は、以下の記事で詳しく解説しております。
ぜひお読みください。

浄土真宗では仏壇に水をお供えしない

仏壇

仏壇には毎日ご飯と水を供えるものと考える方はとても多いと思いますが、仏壇や仏具は宗派によって多少異なる部分があります。

水はご先祖様の喉が渇かないようにという意味を込めて仏壇にお供えするものです。
しかし水に対しての考え方が違う浄土真宗ではすこし変わってきます。

浄土真宗は水を供えない

浄土真宗の考え方では、仏壇にお水をお供えする必要はありません
理由は浄土真宗における死後の世界のとらえ方にあります。

人が亡くなると阿弥陀如来さまがいる極楽浄土にいき、そこには八功徳水(はっくどくすい)と呼ばれる特上の水が豊富にあるといわれています。

この水は、人間の煩悩を清らかにする・煩悩で身を焼かれる思いを覚ます冷たい水で清涼の喜びを得る・甘美で美味しい水・軽く柔らかい水で身軽になる・潤いを与え知恵に潤沢・安らかに和する・飢えと渇きを癒す・身と心を養うという八つの効能があるものと考えられています。

一般的には仏様に対してご飯や水、お線香をお供えして供養しますが、浄土真宗ではご先祖さまはすでに仏であり悩みすべてから解放された完璧な存在ですので、その必要はないのです。
わざわざ、私たちが水やご飯をお供えしなくても、満たされているのです。

仏壇に水をお供えするのは仏様に与える立場になるという心が潜んでいます。
ご先祖様は水道の水をお供えしなくてもすでに特上の水に囲まれて極楽浄土にいるというのが、浄土真宗の考え方なのですね。

水を飾ることはある

浄土真宗では水を備える必要がないからといっても、一切水を避けないといけないということではありません。
ほかの宗派のように毎日ご飯や水を仏壇に供えて喉を潤してもらうということでなく、水を飾る場合があります。

浄土真宗では水入れではなく華瓶(けびょう)と呼ばれる専用の仏具を使用して水を仏壇に飾ります。

華瓶は仏壇の一番上にある棚、仏様の目の前に置いて水と樒(しきみ)、または青木を入れて飾ることもあるでしょう。

樒はインドの青蓮華の葉っぱと形が似ていることから、悟りの象徴として仏壇に飾る意味があります。

浄土真宗では華瓶だけでなく花瓶を使い、同様に水を飾る場合もあります。
仏具には悪霊をよけたり、臭いを消すという意味もあるといわれ、花や水は仏事では特別な意味を持っているのです。

仏壇に水を供える際の注意点

仏壇

仏壇に水をお供えするときの注意するべき点や、正しい作法はどのようなものなのでしょうか?
水はいつお供えし、いつ下げるのかなど、気になるポイントごとに詳しく解説したいと思います。

水をお供えする・下げるタイミング

仏壇にはいつも水が供えられている印象がありますが、実際に仏壇を引き継いだ場合お供えをするタイミングについて悩む方が多いと思います。

お水は仏壇に供える必須のものではありますが、とくにタイミングなどに関しては厳しいルールはありません。

しかし水をお供えする意味を考えると毎日お供えするのが理想的です。

多くの場合、朝に炊きたてのご飯と水お供えして夕方に下げることが多くなっています。
細かいルールや決まりについて不安な場合はお寺に質問するのもよいでしょう。

水の交換頻度

仏壇にお供えした水は、できれば毎日交換することが理想です。
そもそもお供え物とは感謝の気持ちを先祖に示すことですから、毎日交換する手間を感じながら行うのでは本来の意味がなくなってしまいます

水の交換やお供えは、先祖へ「ありがとうございます」と純粋な感謝の気持ちを込めることがなによりも重要なので、毎日できない場合はできる範囲でこまめに水の交換をしましょう。

水の代わりにお茶をお供えしても構わない

仏壇の水入れは水でなくお茶を入れてお供えすることもできます
たとえば親戚の方から新茶をいただいた場合などは、お供えとして美味しいお茶で喉を潤してもらうということもできます。

お茶が好きな故人でしたら、あえてお茶をお供えすることもよいでしょう。

蓋はあけておく

仏壇に水をお供えする際に使う茶湯器は時代とともにモダンなデザインも増え、仏具セットに必ず含まれるほど重要な仏具になっています。

茶湯器のなかには伝統的なデザインで蓋がついているタイプがありますが、お供えする際は蓋を外しておくことが基本です

理由はご先祖様が水を飲む際に蓋を開ける手間をなくすためです
仏具には色々なデザインのものがあり、茶湯器も台付きタイプ、仏飯器と同じデザインなどがあります。
お供えの仕方がわからない場合は仏具専門店の方にアドバイスしてもらうのもよいでしょう。

仏壇の水入れについてのまとめ

仏壇

いかがでしたでしょうか?

今回の記事では仏壇の水入れについて詳しく解説してきました。
ご説明したポイントは以下のようになります。

  • 仏壇の水入れは茶湯器や湯飲みを使ってお供えする。
    ペット用仏具は専門店で購入しセットになっている水入れやお皿を使うことができる。

  • 浄土真宗では「八功徳水」(はっくどくすい)という水があり現実世界の水はお供えしない。

  • 浄土真宗では水を飲んでもらうものではなく飾りとしてお供えする。

  • 水をお供えするのは朝、下げるのは夕方が一般的。
    毎日水を交換するのが理想だが手間を感じない頻度でお供えすることも大切。

  • 水の代わりにお茶をお供えしてもよい。
    茶湯器の蓋は外して仏壇にお供えする。

将来仏壇を引き継ぐ可能性がある際に、ぜひ今回の記事を参考にしていただけると幸いです。

終活ねっとでは仏壇や仏具に関する様々な記事を掲載しています。
以下では仏壇へのお供え物について解説をしていますのでぜひ参考にしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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