神様の数え方は「柱」または「座」!使い分けはどうする?

神様の数え方には普通「柱」を使います。聞き慣れないので神様を1人、2人と数えていませんか?使う機会は滅多にないかもしれませんが、知っているとスマートです。神様にまつわる数え方を学びましょう。

目次

  1. 神様の数え方は人と同じではまずい?
  2. 神様の数え方は「柱」または「座」
  3. 神様の「分身」の数え方
  4. 柱や座は他の宗教の神様に使える?
  5. 神様の数え方のまとめ

神様の数え方は人と同じではまずい?

困った人々

たとえば、タンスを1個、2個と数えても、うさぎを1匹、2匹と数えても、むきになって「間違いだ」と指摘する人は少ないでしょう。しかし、伝統的にはタンスは1棹(さお)、2棹、うさぎは1羽、2羽と数えるのが正解とされています。

神様の数え方は「柱」または「座」

神社

神道の神様は、1柱、2柱または、1座、2座と数えるのが基本で、神社の関係者はほぼこの数え方をしています。

柱の使い方

柱は神話の記述の中で、「○○と□□の2柱の神様は力を合わせ」というように、物語を語るシーンでも使いますし、神社で「当社は○○、□□、△△、以上3柱の神様をお祀りしています」と案内される場合もあります。

座の使い方

もう1つ、神社で神様を数えるのに使う言葉として、座があります。柱との使い分けは必ずしも明確ではありません。ただ、座は神話の物語を語る場面では使わず、山や神社に鎮まった神様を数える場合に使います。

その他の数え方

また、神社の神様の中には生まれつき神様だった方もいますが、人として生まれ、亡くなってから神様になった方も多いです。有名なところでは天神様や平将門公などがいます。その場合、生前の功績を語るときに「柱」や「神」を使って数えるのは違和感があり、「人」を使うのが適切です。
それから、外来の神様を数えるのに「尊(そん)」を使う場合もあります。弁財天や大黒天など、仏教と一緒に入ってきたヒンドゥーや道教などの神々は、長い神仏習合の時代の間に寺にも神社にも祀られるようになり、神なのか仏なのか、存在も数え方も曖昧です。

神様の「分身」の数え方

神社で頒布されている授与品には神様が宿っているということを知っていましたか?御札やお守り、絵馬や合格鉛筆に至るまで、1つ1つが神様の分身です。
従って、1個、2個と数えるのは失礼だということから、1体、2体と数えます。分身は柱では数えません。

柱や座は他の宗教の神様に使える?

他宗教の神様について、日本語で言及する場合はどのような数え方をすればよいのでしょうか。

仏教では基本的には使えない

大仏

ただし、仏様の下の方の位に天という種類があります。四天王、八部衆などがありますが、天の仏様は仏法守護の仏様でありながら、元はヒンドゥーなど他宗教の神様でした。既述の弁才天や大黒天も同様です。従って、天に限っていえば仏様に柱を使用しても間違いではないでしょう。

キリスト教は数える必要がない

キリスト教やイスラム教など一神教の神様はそもそも数える必要がなく、数え方もありません。
参考までに、天使を数えるのに柱(はしら)を使う場合があるようです。しかし、位(い)や人で数える場合もあり、その本の作者や翻訳者の好み次第ということでしょうか。

ギリシア神話は作者・翻訳者次第

実は、私が神様を数えるのに柱を使うと知ったのは、中学生のときに読んだギリシア神話の本がきっかけでした。既に信仰が失われてしまったギリシア神話や北欧神話など、世界各国の神話の神様を数えるのにも柱は使えます。
ただ、こちらも天使同様に作者や翻訳者の好みによって、神や人といった数え方で書かれている本も多いです。
これはいい加減だから表記が統一されていないというわけではなく、「神様だから柱をつかう」、「神道の神様ではないから柱は使わない」という信念があってのものです。どちらが正解・不正解とは一概にいえませんよね。

神様の数え方のまとめ

いかがでしたか?
うさぎを羽で数える数え方が、獣を禁じられた僧侶がうさぎの肉だけでも食べたがったことに由来するのと同じように、神様にまつわる数え方も現代人の感覚ではすっきりしないかもしれません。古い神社に「(地名)+坐+(祭神名)+神社」という名前の神社がありますから鎮まった神様を座で数えるのは納得できますが、柱で数える数え方の由来は諸説あって定まりません。
いずれにせよ、物語に出てくるいきいきした神様は柱、鎮まったあとの神様は座で数えます。覚えておくとスマートです。

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