有名な短歌といえばこれ!というのを知ってますか?

短歌といえば、これが有名!というものをこれからご紹介します。皆さんはいくつ知っていますか?短歌にはその作者の気持ちや人生が短い中にあらわされています。有名な過去の人が、こんな歌を詠んでいたんだ、と楽しんでください。

目次

  1. 有名な恋の短歌
  2. 有名な春の短歌
  3. 有名な夏の短歌
  4. 有名な秋の短歌
  5. 有名な冬の短歌
  6. 有名な短歌まとめ

有名な恋の短歌

いつの世でもある、恋心を詠んだ短歌です。共感できる部分もあるのではないかと思います。有名な歌人も同じようなことを思ったり、感じたりしているのがよみとれます。

藤原定家(ふじわらのさだいえ)

「誰(たれ)もこの あはれ短き 玉の緒に 乱れてものを 思はずもがな」

この訳は、「はあ、誰にとっても短いこの生の中で、心が千々に乱れるような恋の悩みをしないでいられたらなあ」というように、恋に思い悩むことでつい漏らしてしまった溜息のような短歌になります。有名な歌人である藤原定家も、このとき誰かに恋をしていたのでしょう。

藤原俊成(ふじわらのとしなり)

「恋せずは 人は心も なからまし もののあはれも これよりぞ知る」

この訳は、「もしも、恋をしなかったならば、人は心がないのも同じであろう。もののあはれも恋をすることによってわかるのだから」となります。嬉しさ・楽しさ・喜びだけではなく、悲しさ・辛さなどもある、そのような恋をすることによって人は人らしくあることができるということを、詠ったのではないでしょうか。

額田王(ぬかたのおおきみ)

「古(いにしへ)に 恋ふらむ鳥は ほととぎす けだしや鳴きし 我(あ)がおもへるごと」

この訳は、「昔を恋い慕っている鳥というのは、おそらくほととぎすでしょう。それが鳴いたのですね、私が昔を偲んでいるように。」となります。この短歌は、弓削皇子(ゆげのおうじ)から贈られた「古に恋ふる鳥かもゆづるはの御井(みい)の上より鳴き渡り行く(昔を恋い慕っている鳥なのでしょうか、ゆづりはの御井の上を通り、鳴きながら飛んで行きます)」に返した贈答歌でした。鳥の声を聞いて弓削皇子は父の昔の思い人である額田王を思い出し、歌を贈ったようです。

有名な春の短歌

次は春の有名な短歌をご紹介します。

冷泉為相(れいぜいためすけ)

「花かをり 月霞む 夜の手枕に みじかき夢ぞ なほわかれゆく」

この訳は、「花がかおり、月がおぼろに霞む春の夜に、手枕をしてのうたた寝で見た短い夢は覚めてしまい、夢の中で見た面影も別れてゆくよ」となります。花の香りに包まれ、月を眺めていたら、うとうとと眠ってしまい、楽しい夢を見て現れた人はきっと美しいのに、うたた寝の夢は短く面影もわからない、という場面の歌です。

伏見院(ふしみいん)

「雨をやむ 梢にあらき 夕あらし 雫も花も ともに落つなり」

この訳は、「春の夕暮れ時、今まで降っていた雨が少しの間やんだ。桜の梢に荒々しく強い風が吹き、雨の雫も花も一緒に落ちているようだ。」です。風に散る花の風情を詠んだ歌で、荒々しい自然の力と美しさ、強いものと弱弱しいものとを併せて表しています。

有名な夏の短歌

有名な夏の短歌をご紹介します。

鴨長明(かものちょうめい)

「葛飾や 川ぞひうつぎ 咲きぬらし 波よりつたふ 真間(まま)の継橋(つぎはし)」

この訳は、「川沿いに生えているうつぎの花が咲いたらしい。葛飾の真間の継橋を行く人はまるで川波を分けて伝い歩きをするようにみえる。」となります。うつぎの花は卯の花のことで、旧暦四月、卯月の景物として詠われていました。

有名な秋の短歌

有名な秋の短歌をご紹介します。

紅葉

後鳥羽院(ごとばいん)

「こぞよりも 秋の目覚めぞ なれにける つもれる年の しるしなるらん」

この訳は、「去年よりも秋の夜長に寝て覚めるわびしさに慣れてしまったよ。これは年を取った証拠なのだろうな。」となります。秋は感傷的にさせられてしまうものなのでしょうか。老いを感じずにはいられないが、それも仕方ないという諦めの感じもでているように思います。

猿丸太夫(さるまるだゆう)

「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きくときぞ 秋はかなしき」

この訳は、「秋深い奥山に紅葉は散り敷き、さまよう鹿が踏みわけ悲しげな声で鳴くのをきくと、秋の愁(うれ)いはふかまるばかりだ。」になります。この悲しげに鳴いている鹿は、自分のつがいを求めて鳴いていて、その鳴き声によって深まる秋の哀切の情をからませて表した歌です。

有名な冬の短歌

有名な冬の短歌をご紹介します。

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西行(さいぎょう)

「おしなべて おなじ月日の 過ぎゆけば 都もかくや 年は暮れぬる」

この訳は、「誰彼の区別なく一様に、月日は同じように過ぎてゆくものなのだから、都もわたしがいるここと同じように年は暮れたのでしょうね。」となります。都にいた知人に贈った歌になります。全く、別々の場所に私たちはいますが、時は同じように過ぎていき、同じように年も暮れていっているのでしょう、と遠くを見つめ思いをはせるようにして詠われているように思います。

有名な短歌まとめ

今回、私が有名と思う短歌を少しですがご紹介しましたが、いかがでしたか?
いつの時代、いつの人でも思うこと感じることはそんなに違わないのだと考えさせられる歌が多いですね。皆さんも短歌をつくってみてはいかがですか?後の世で、有名になっているかもしれませんので、楽しみですね。

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