技法を知って水墨画の世界を楽しんでみませんか?

皆さん水墨画はご存知ですか?見たことはありますでしょうか?描かれたことはありますか?鑑賞だけにせよ、描かれていたとしても技法について知ってみませんか?水墨画の技法について知ればもっと違う視点でも楽しめると思います!

目次

  1. 水墨画について
  2. 水墨画の五つの墨技法
  3. 水墨画の五つの筆技法
  4. 技法の効果
  5. 応用的技法
  6. 水墨画の技法のまとめ

水墨画について

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水墨画について、どれほどご存じですか?まず、軽く水墨画についてご説明します。

水墨画

水墨画とは、墨一色で描くことのできる親しみやすい芸術です。
ただ、下書きもなく描き直しができないという一面もあります。
墨一色でも、技法や表現・濃淡でいろいろな動きや感情を見てとることができます。

必要なもの

①墨
②硯(すずり)
③筆(用途に応じて使い分ける)
④本紙(水墨を描く画面となる紙)
⑤筆洗(筆を洗う器)⑥絵皿(墨を入れておく器)
⑦下敷き(墨が机などにつくのを防ぐもの)
⑧墨拭き(筆を整えたり墨を拭いたりするテッィシュ束)
⑨雅印(がいん/作品に署名するときの印)
⑩印泥(いんでい/雅印を押すときの印肉)
⑪文鎮(本紙を押さえる重し)
⑫テキスト(描くときの手本)
⑬筆立て(大小さまざまな筆を準備しておく器)
⑭水滴(すいてき/硯や絵皿に水を注ぐ器)

厳密にここまで道具をそろえなくても、できると思います。
簡単に最低限必要なものだけ準備して、思うままに描いていけばいいでしょう。

水墨画の五つの墨技法

墨の濃淡を使って、変化を表現する技法が五つあります。
筆のどの部分に濃い墨をつけるかによって、一筆で変化のある線や面をつくることができるのです。

片隈(かたぐま)

片側を濃く描くことで、ものの立体感や奥行きを表現する技法です。
描くときは、筆を横に寝かせてすうっと横へ伸ばしていきます。

先隈(さきぐま)

先端を濃く描くことで、ものの立体感や色の変化を表現する技法です。
描くときは、筆の穂(毛の部分)を立てて、躍るように一気に描いていきます。

両隈(りょうぐま)

両側を濃く描くことで、ものの輪郭を強調する技法です。
穂を寝かせて、左右が濃くなるように筆を先へ進めます。

元隈(もとぐま)

根元を濃く描くことで、花弁の重なりや上下の色合いの違いを効果的に表現する技法です。
先端の水の量に注意して、穂の側面を引きずるように運んで描きます。

内脈(うちみゃく)

中心に脈のような線を入れることで、葉脈や対象物の色の変化を濃淡で表現する技法です。
墨をつけた部分が紙にあたるようにして、なめらかに引く感じで運び描きます。

水墨画の五つの筆技法

筆に水を含ませる量や筆先の作り方によって様々な表現をだす技法も五つあります。

潤筆(じゅんぴつ)

筆の穂に墨をたっぷりつける技法です。
羽毛のふわふわした感触を表現するのにぴったりです。

渇筆(かっぴつ)

筆の穂から穂先が硬くなる程度に墨を拭いて、かすれさせて味わいを出す技法です。
動物などの毛のバサバサした感じを表現するのに適しています。

さばき筆

穂を刷毛のように開いて細かい線を同時に描く技法です。

割り筆

穂先をバラバラに割ることで変化に富んだ筆線を描く技法です。

刷毛

穂先の平らな刷毛を用いて、幅の広い面を描く技法です。

技法の効果

技法によって、水墨画でも喜怒哀楽がしっかり表現されています。

冴え

はっきりくっきりとした、明確な墨の描かれかたにより、力強くはつらつとしたすがすがしい表現となります。

かすれ

筆の勢いや状態を利用して、かすれさせて墨の変化の描かれかたにより、わびさびを感じさせる表現となります。

にじみ

紙の上に墨をたらすと、周囲に広がりじんわりとした「にじみ」の効果で、あたたかみを感じる穏やかな表現となります。

ぼかし

紙を霧吹きなどであらかじめ湿らせておいて、筆で墨を掃くように広げていくことで、静かで心休まるような表現となります。

応用的技法

応用というか、ちょっとした別の技法をご紹介します。

水墨画の明暗

水墨画は、陰と陽、明暗で表現されます。
しかし何かを手本として水墨画を描くときは、実物とは陰影を変えたほうがいいです。
例えば、観光地や遺跡などで門や建造物をみると、日差しによって濃い陰ができてはっきりしません。
描くときは、建造物がわかるように明暗をかえます。

割り箸

水墨画は、点・面・線の組み合わせでできているので、必ずしも筆を使う必要はありません。
例えば「割り箸」です。
割り箸で描くと、鮮明な線が強調でき硬い感じがでるので石造りの建物などを表現するのに適しています。

水彩紙を用いた転写法

水彩紙に塗った墨跡を転写して、銀屏風のような効果をだすこともできます。

水彩紙による溌墨法

溌墨法は、紙面の湿った部分に墨を加えて墨が広がる表現を用いた技法です。
その部分が湿っているうちに塩を一つまみ振りかけると、乾いたあとで塩の部分が白く抜けています。

水墨画の技法のまとめ

軽くご紹介いたしましたが、いかかでしたか?これらを知ったうえで、水墨画を改めて鑑賞してみると、いろいろ楽しめるのではないでしょうか。
どうやって描かれているのか想像するのもいいですね。
ハガキやコースターなど簡単なものから、ちょこちょこ描いてみるのもおすすめです。
お気に入りのものがつくれると、とても嬉しいですから。
それでは皆さん、ぜひ水墨画の世界を楽しんでください。

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