高齢者が学ぶ大学あります!~趣味から社会貢献へ~

高齢者大学(老人大学・シルバーカレッジなどとも呼ばれます)といわれる学びの場があります。一般の大学でも高齢者を受け入れています。高齢者になったからこそ深まる理解、社会への還元欲求など、学びと実践をすぐに実現できるための場が提供されています。

目次

  1. 高齢者とは?その定義です
  2. 「高齢化社会」から「超高齢社会」へ
  3. 高齢者のための大学に入学するという方法
  4. 一般の大学へ入学するという方法
  5. 公開講座で学ぶという方法
  6. 放送大学で学ぶという方法
  7. おわりに
  8. 終活の専門家に相談してみよう

高齢者とは?その定義です

統一基準はありません

後期高齢者医療制度では

厚生労働省の制度で高齢者医療を社会全体で支える仕組みである「後期高齢者医療制度」では65歳以上75歳未満を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼んでいます。

高齢運転者標識の対象者は

道路交通法に基づく標識の一つ高齢運転者標識(四葉のクローバーをモチーフに4色に塗り分けられたあのマークです)の対象者は70歳以上です。

WHO(世界保健機関)では

WHOでの定義は65歳以上です。

日本老年学会・日本老年医学会の最新見解

65歳から74歳を「准高齢者」ととらえ、高齢者の定義を75歳以上に引き上げるべきだと提言しました。心身ともに健康な高齢者が増え、社会の支え手として捉え直すべきだとしているのです。とても現実的な提言だと感じますね。

「高齢化社会」から「超高齢社会」へ

文部科学省の超高齢社会における生涯学習のあり方に関する検討会が2012年3月に「社会から支えられる者」という従来の高齢者観は実態に沿わなくなりつつあり、新しい価値感作りが求められていることを強調しました。
余暇の延長として捉えるのではなく、生涯学習の新たな視点から高齢者の学習活動や教育が見直されようとしています。
国も新たな学習の機会を通して高齢者自身を高めるとともに社会参画・地域貢献に関わることを期待しているようです。

高齢者のための大学に入学するという方法

高齢者が大学で学びたいと思った時、いくつかの選択肢があることを知っておきましょう。

図書館

高齢者大学と呼ばれる高齢者専門の大学校

高齢者大学と称される学びの場が全国に存在します。
その運営主体は自治体であったりNPO法人であったり様々ですが、高齢者が「大学生」となるチャンスを提供してくれています。

高齢者大学・老人大学・シルバーカレッジ

第2次世界大戦後、高齢者の学習活動を行うために設立され、地域行政が中心となって運営されている学習組織の名称で、ほかに市民カレッジ・ことぶき大学・高年大学など様々な名称で呼ばれています。こんなに古くからある組織だったのですね。
老人大学は1970年代から全国的に展開していきます。運営はほとんどが地域の社会福祉行政や社会教育行政によって行われています。
講義の内容は幅広く、高齢者の生活に関するものや地域の歴史・園芸や陶芸などの趣味に関するものをはじめとして、より専門的な社会福祉・政治・経済・哲学やスポーツにまで及んでいます。

<財団法人 兵庫県高齢者生きがい創造協会 いなみ野学園>
1969年(昭和44年) 6月創設の高齢者大学の草分け的存在で全国的な評価を得ています。

<京都シニア大学校>

その他、民間の運営だけでなく、新潟県が運営する新潟県高齢者大学、愛媛県が運営する愛媛県高齢者大学校、岐阜市が運営する高齢者大学、神戸市が運営する神戸市シルバーカレッジなど、数多くあります。

一般の大学へ入学するという方法

高齢者のための大学ではなく、既存の大学に入学するという方法もあります。
いきいき株式会社が2011年6月東北地方を除く全国100の国立私立大学・大学院を対象に40代以上の学生数のアンケート調査を行いました。
その結果、全国に4,404人の40代以上の学生が存在することがわかりました。男性最高齢学生は80歳、女性は78歳でした。
2002年に東京経済大学が全国に先駆けてシニア入試枠を設けたそうですが、2011年度には全国で26大学46学部が実施したそうです。
現在の大学では生涯教育の場の提供を使命の一つとして考えており、いったん社会に出た社会人に対して学びの場を提供しているのです。

どうやって受験するの?

学科試験による一般入試は高齢者(シニア)には難しいのは事実です。そのため多くの大学で社会人を対象として「社会人入試」制度を用意しています。

<広島大学>
*AO(Admission Office アドミッションオフィス)入試フェニックス方式を採用し、小論文や面接を利用して選抜を行っています。

*AO入試=出願者自身の人物像を学校側が求める学生像(アドミッションポリシー)と照らし合わせて合否を決める入試方法。学科試験の結果で合否が決まる一般入試と異なり、内申書・活動報告書・学習計画書・志望理由書・面接・小論文などで選抜する方法。

<関西国際大学>
シニア特別入試を設けています。

<早稲田大学>
上述いきいき株式会社の調査結果で、40代以上の学生数が最も多かったのは早稲田大学でした。2016年度入試では、社会人入試は政治経済学部のみとなっています。
TOEFL・TOEIC・IELTSいずれかのスコア、論文審査、面接審査の総合評価で合否が決定されますが、それなりの勉強は必要になるでしょう。

また入学検定料や授業料の優待制度のある大学もありますので、志望校が決まればホームページで確認してみましょう。

公開講座で学ぶという方法

「大学生」という身分を持たなくても、大学で気軽に学ぶ機会は手に入ります。
お住まいの地域にある大学では、たいてい公開講座を開いています。情報はネットから確認できますので、ぜひチェックしてみてください。
単発で有料でひととき学生気分を味わえます。キャンパスに身を置くと、かつて大学生だった方は若いころに思いを馳せてわくわくし、大学に進学しなかった方はこれが大学キャンパスなのかとやはり胸を躍らせることでしょう。
実生活にも役に立つ、興味深いテーマを選んでいるようです。複数の選択肢から選ぶのも楽しいものです。

放送大学で学ぶという方法

通信制の大学で、授業はテレビとラジオで放送されます。入学すると、放送された授業をインターネットで見直すこともできます。学費が安く、18,000円(入学金7,000円、テキスト込の授業料が1科目11,000円)から始めることができます。入試選考は書類選考だけで入試はありません。入学資格は満15歳以上という年齢制限だけで、学歴の制限はありません。在籍期間は半年ですが、「全科履修生」だと最長10年間在籍でき大卒資格も取得できます。

在籍者8万人のうち40代以上が過半数と言われています。
自分が興味をもった分野の専門的な知識を持ち、体系的に学び直してみたいという方にとって魅力的な選択肢でもあります。

おわりに

高齢者だからできないことは何もありません。やりたいと思ったことはなんでもできます。大学生にもなれちゃうのです。暇つぶしではなく、学んだことを社会に還元していくことを目標にアカデミックな時間を作りませんか?

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